NISA(ニーサ)とは

NISA(ニーサ)とは

NISA(ニーサ)って何?

■概要

NISAとは少額投資非課税制度の略称であり、毎年100万円分までの株式や投資信託への投資によって生じた売却益や配当などに対する税金が非課税になる制度です。
通常だと約20%かかる税金が非課税になるため、日本における投資の促進につながると期待されています。

■非課税枠は毎年設定される

NISAの非課税枠は、毎年100万円ずつ設定されていきます。
つまり、1年目にいきなり200万円投資することはできず、1年目に投資できるのは100万円だけということになります。
トータルで200万円投資するのであれば、1年目に100万円を投資し、2年目に非課税枠が新たに設定されてから更に100万円を投資するというようにする必要があります。
この非課税枠は5年間毎年設定されていくため、最大で500万円の非課税枠となります。

■長期投資向け制度

NISAの非課税枠の特徴として、年度の途中で売却や解約をすると残りの非課税枠の利用ができないということがあげられます。
つまり、短期売買には全く向いていない制度となっていますので注意が必要です。
これは、以前から問題になっていた証券業界の回転売買も要因の1つとして考えられています。
売買手数料を稼ぐために顧客に短期で繰り返し売買をさせるいわゆる回転売買が大きな問題となっていたため、それを防ぐ意味でも長期投資が有利になるような制度となったといわれています。

■NISAの注意点

上記で途中売却をすると残りの非課税枠の再利用ができないということや、毎年100万円ずつ非課税枠が設定されるという注意点を説明しました。
この2つ以外にもNISAにはいくつか注意点があるので、簡単におさらいしておきましょう。

1・1人1口座

NISA口座は1人1口座までしかできません。複数の金融機関で口座を開設することはできないので注意が必要です。

2・他口座との損益通算は不可

NISA口座は他の口座との損益通算ができません。そのため、損失と利益を相殺することができないので注意してください。また、NISA口座では損失の繰越控除もできません。

3・銘柄選択の幅が狭い

NISAの非課税枠は年間最大100万円となっています。つまり、一度の購入金額が100万円を超える銘柄は選択できません。
たとえば、最低購入単位が1000株、株価が1000円以上だと自動的にその銘柄は選択できないということになります。
最低購入単位とは、一度の取引で最低限売買しなければならない株数のことです。
最低購入単位が100なら100株、1000なら1000株単位での売買が必要になります。
株価が1000円以上で最低購入単位が1000だと1度の取引額が100万円を超えてしまうので選択できないのです。

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