社会保険とは
社会保険って何?
■概要
社会保険とは、国民が生活する上での様々なリスク(病気や災害、失業等)に備えて強制加入の保険に加入することで、リスクが現実となった時に保険によって生活を保障する相互扶助のシステムのことです。
現在日本には医療保険、労災保険、介護保険、雇用保険、年金保険の5種類が存在しています。
■社会保険の加入条件
社会保険は原則として強制加入の保険となります。
加入の条件を満たすと加入の義務が生じます。
加入の条件はいくつかあるので、ここでは社会保険の加入条件について簡単に解説していきます。
1・会社が社会保険に加入している事業所であること
社会保険は「全国健康保険協会」という組織によって運営されています。
自分の勤務先がこの全国健康保険協会に加入していることが1つ目の加入条件となります。
通常の会社ならほぼ加入しているので大きな問題にはなりません。
ただし、個人経営の小さな飲食店などは加入していないこともあり、その場合は個人で国民健康保険や国民年金に加入する必要があるので注意が必要です。
2・規定以上の労働時間があること
2つ目の加入条件が定められた以上の労働時間があることです。
具体的には「正社員の4分の3以上の労働時間」となっています。
この4分の3以上の労働時間とは、「1日の労働時間」と「1ヶ月の労働日数」となっています。
一般的に正社員は1日8時間の労働時間となっているので、その4分の3以上である1日6時間以上の労働があれば加入条件を満たしているということになります。
3・一定以上の雇用期間があること
3つ目の加入条件は「一定以上の雇用期間があること」です。
たとえば、日雇い労働者や臨時職員(2ヶ月以内)は十分な雇用期間が無いため社会保険には加入できません。
ただし、契約の延長などにより所定の条件を満たした場合は社会保険に加入できます。
4・上記3つの条件を満たしていること
上記3つの条件を全て満たせば社会保険に加入することができます。
また、加入することができるようになるということは、加入する義務が生じるということです。
これら3つの条件を満たしているにも関わらず社会保険に加入しない場合は勤務先に罰則が課せられます。
具体的には6ヶ月以下の懲役又は20万円から30万円以下の罰金となります。
加入条件を満たしているにも関わらず加入しないのは立派な法律違反になるので注意が必要です。
社会保険は強制加入の保険であるということをよく覚えておきましょう。
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