雑給とは

雑給とは

雑給って何?

■概要

雑給とは、パートやアルバイトなどの臨時職員に対して支払われる給与や諸手当のことです。
正社員の給与や役員の役員報酬とは区別されます。
雑給は販管費や賃金と同様に労務費に含まれ、直接労務費に分類されます。
一方、正社員の給与や賞与は間接労務費に分類されます。

■雑給の源泉徴収について

パートやアルバイトの給料を雑給で処理すると源泉徴収の必要が無いと思われている方もいますが、たとえ雑給で処理したとしても給与所得には変わりないので源泉徴収の必要が生じます。
当然、試用期間中であっても給与所得なので源泉徴収の対象となります。
また、主たる給与の場合は年末調整が必要になってきます。
その他の場合、たとえば外注ならば給与所得ではありませんので年末調整の必要はありませんが、デザイナーやライナーなどの特定の職業については報酬料金として源泉徴収をして「支払い調書」を発行しなくてはなりません。
派遣社員の場合は派遣会社の社員であり、給与も派遣会社から受け取っています。
そのため、源泉徴収や年末調整を行うのも派遣会社になります。

■勘定科目の決まり方

雑給と給与は区別されるということを説明しましたが、勘定科目はどのように決まっているのでしょうか。
実は、勘定科目は厳密に決められていません。
そのため、人や使用する会計ソフトによって使用する勘定科目が違うということもよくあります。
この曖昧さが勘定科目で迷ってしまう要因の1つでもあります。
そもそも勘定科目をなぜ区分するかということを考えると、理由は大きく3つあります。
1つ目は、経営者が自社の経費の動きなどを知るためです。
ほとんどの費用が雑費として計上されると、どの費用がどれくらいかという判別ができません。
そのため、勘定科目を区分して資金の使途を明確にするようにしています。
2つ目は、税金の計算区分が必要だからです。
交際費などは課税対象となるため、他の経費と一緒にしてしまうと正しい納税額が算出できなくなってしまいます。
正しい納税額を算出するためにも勘定科目を区分する必要があります。
3つ目は、利害関係者に財務状況などを分かりやすく表示するためです。
たとえば、銀行などに自社の財務状況を確認するとき、勘定科目が整理されていなければ非常に分かりにくいものとなってしまいます。
これらの理由により、勘定科目の区分が必要なのです。
パートやアルバイトの給与は正社員の給与と同じく給与所得となるので源泉徴収が必要ですが、しっかりと勘定科目を雑給として区別しましょう。

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