ガバナンスとは
ガバナンスって何?
■概要
ガバナンスという言葉を聞いたことがあるだろうか。
もっともよく耳にするのは「コーポレートガバナンス」という言葉だろう。
これを直訳すると、企業統治という意味になる。
ではガバナンスとは単なる統治にすぎないのだろうか。
会社や組織のトップが統治するために作ったルールなのだろうか。
ガバナンスとは組織や会社に所属する人たち全員が活動を行うために意思決定を行うことである。
社長からそこで働くすべての人たち、トップからボトムまで全員が参加すべきものである。
さらには株主などの会社に関わる人たちも参加する。
一方でガバメントという言葉もある。
ガバメントは政府という意味があるように、上からの法的な拘束力を意味する。
この二つの言葉は決して同一視されるものではない。
■身近なガバナンス
身近な例でガバナンスを見てみよう。
例えば学校。
皆さんの学校にはクーラーが付いていただろうか。
もしかしたら、入学したときには設置されていた人もいるかもしれないが、親や上司から昔はクーラーがなかったという話を聞いたことはあるだろう。
昔は職員室にしか設置されていなかったが、生徒や保護者の要望でクーラーが設置されたという例はいくつもある。
このように、教員だけでなく、生徒や保護者が参加して、学校をより良いものにしていく。
学校のガバナンスである。
■ガバナンスの形
ガバナンスは組織に所属している人全員が参加すべきものである。
決してトップの人たちだけで意思決定がなされたり、株主などの利害関係者の意見が反映されなかったりでは十分なガバナンスとは言えない。
そこに関係する人たち全員の意見を反映しなければならない。
もし、ガバナンスが適切に行わなければどうなるだろうか。
もし会社の意思決定がトップだけで行われるようになれば・・・。
そのような状況になったときは、たいていトップの考えは、ボトムの人たちに正しく伝わらないことが多い。
逆にボトムの考えもトップには伝わらない。
ここにギャップが生じてしまう。
こうなると、トップが右を向けと指示をしても、正しく伝わらずに左を向いてしまう人が出てきたり、あるいは右を向けという指示に納得できないという人も出てくるだろう。
ガバナンスはコミュニケーションも兼ねているのである。
コミュニケーションのない経営はうまくいかないことが多い。
会社の経営は全員が納得して、全員が同じ方向を向いて仕事をしないと成り立たないのである。
そのような経営にはガバナンスが不可欠である。
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