自己資本比率とは
自己資本比率って何?
■概要
会社の情報を見ていて、自己資本比率という言葉がある。
簿記などを少しかじったことがある人ならこの言葉の意味はすぐに分かるかもしれないが、そうではない人にはあまりイメージしにくい言葉かもしれない。
この自己資本比率。
その名の通り、会社の総資本における自己資本の割合の阿野であるが、資本には自己資本と他人資本と2種類あり、自己資本とは株式などの返済の義務がない資産、他人資本とは社債や借入金などの返済の義務がある資産である。
この自己資本比率が高いということは、会社に投資してくれる株主が多いということである会社の経営は安定しているといえる。
逆に自己資本比率が低い場合は借入金などに頼らざるを得ない状況にあるということになり、経営はあまり芳しくないことが予想される。
ただし、業界によって、自己資本比率の基準が違うため、注意が必要である。
■自己資本比率の目安
一般的には自己資本比率が40%以上であれば、経営的に健全な企業と言われる。
しかし、業界ごとに平均の自己資本比率が異なっていることはあまり知られていない。
例えば製造業の自己資本比率の平均は53~55%であるが、小売業であれば約45%、銀行ならば10%にも満たないのである。
すなわち、同じ自己資本比率40%でも、製造業と銀行では全く数字の意味が変わってくる。
銀行ならば40%を切ることは普通であるし、製造業で40%付近だったら少し業績が悪化している可能性もある。
また会社の規模でも自己資本比率の目安は異なってくる。
中小企業だと15%が目安である。
たいだい大企業よりも10%低めくらいが中小企業の平均的な自己資本比率となる。
■自己資本比率はどのようなときに調べる
自己資本比率の見方は経営者側と投資者側で2つの見方がある。
経営者側としては、自己資本比率が高いということは健全な経営ができているという証拠である。
また株主側としても、自己資本比率が高い会社は配当金も高くなるため、投資するための目安となる。
会社は必ずしも株主に配当金を支払わなければならないわけではなく、業績が悪いときは配当金を支払わなくてもよい。
しかし自己資本比率を見ると、業績の良し悪しが一目でわかるため、株主にとっては配当金を確実に受け取ることができる。
また各企業の自己資本比率は、各企業のHPにて公開していが、四季報というものも存在している。
四季報とは、上場企業に関する経済データを掲載してくれている雑誌で1年に4回出版される。
これに各企業の自己資本比率も載っているので、どこかの企業の下部を買おうとしている人は1度見てみるもの良いかもしれない。
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