国債とは
国債って何?
■概要
国債とは国が発行する債券であり、国が資金調達をするために利用する最も一般的な方法です。
国債は債券であるため償還期限と利率が定められており、国債を購入すると利息をもらうことができます。
また、償還期限を迎えると国債の元本(額面価格)が返還されます。
国が発行する債券であるため安全性が非常に高いと考えられており、国債の金利が他の金融商品の金利にも影響します。
安全性が高いため通常は利率もかなり低く設定されていますが、世界情勢や財政状況によっては金利が大きく変動することもあります。
■日本の個人向け国債
国債には多くの種類がありますが、日本では個人でも購入できる個人向け国債も発行されています。
全国の都市銀行(メガバンク)や地方銀行、ゆうちょ銀行などで取り扱っており、1万円から購入することができます。
満期までの期間(3年や10年)や変動金利か固定金利かにもよって国債のタイプが異なりますが、金利の下限は0.05%に設定されており国債の利子は半年ごとの年2回支払われます。
■日本の国債事情
日本国政府の債務残高は年々増加しており、2022年度には国債の残高が1000兆円を超えると試算されています。
バブル崩壊以降、税収の減少と景気対策のための財政出動が何度も行われたため国債の発行残高が急増しました。
しかし、景気の停滞が長期化することで税収はなかなか回復せず、国債を償還するための資金も不足するという事態に陥ったため国債を償還するために国債を発行するという悪循環が生まれました。
その結果、日本の国債残高は更に増加し、現在も増え続けているという状態となりました。
■国債の種類
日本国債には非常にたくさんの種類があり、発行目的や償還期限などで分類されています。
償還期限は40年という超長期のものから割引債と呼ばれ60日で償還される短期のものまで様々です。
発行目的は主に5つに分類され、普通国債と呼ばれるインフラ整備や歳入の不足を補うための国債から国債を償還するための資金を調達する借換国債などがあります。
また、固定金利か変動金利かによっても国債のタイプが変わってきます。
このように、国債には実に様々な種類があります。
■デフォルトについて
満期を迎える国債が償還されない、つまり借金の返済が出来ない場合はデフォルト(債務不履行)と呼ばれます。
このデフォルトは何度も発生しており、過去にはロシアや南米のアルゼンチンなど、いくつもの国がデフォルトに陥っています。
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