ヘッジファンドとは

ヘッジファンドとは

ヘッジファンドって何?

■概要

ヘッジファンドは富裕層や機関投資家から私募で資金を集めて株や債券に投資し、絶対リターンを追求する投機的なファンドのことです。
割安な銘柄を買うと同時に割高な銘柄を売って市場リスクをヘッジすることからヘッジファンドとよばれています。

■絶対リターンとは

多くのヘッジファンドは絶対リターンを追求する運用スタイルを採っています。
この絶対リターンとは絶対的収益とも呼ばれ、いかなる市場環境でもプラスの収益をあげることを目標としています。
たとえばTOPIXなどのベンチマークを基準にした相対リターンはたとえ15%のマイナスが出たとしても、ベンチマークとなるTOPIXなどが20%のマイナスであれば5%アウトパフォーム(市場成績を上回る)したといい、良好な運用成績といわれます。
しかし、多くのヘッジファンドが追求する絶対リターンはいかなる市場環境であってもベンチマークなどに関係なくプラスの成績を残すことが求められている運用スタイルです。

■公募と私募

多くのヘッジファンドは私募となっており、その点が一般的な投資信託と異なります。
私募とは限られた投資家のみから資金を集めるクローズドなものであり、最低投資金額が1億円以上という条件がついているものがほとんどです。
そのため、一般的なヘッジファンドの規模は通常の投資信託に比べてあまり大きくありません。
一方、公募とは様々な投資家から広く資金を調達する方法で、一般的な投資信託はこの形をとっています。

■投資手法

ヘッジファンドは絶対リターンを追求する投資グループとして様々な運用手法を取り入れています。

1.ロングショート

最も一般的な投資手法であり、割安な銘柄を買い(ロング)割高な銘柄を売る(ショート)する方法です。
相場が上がっても下がっても利益を出すことができます。

2.アービトラージ

裁定取引ともよばれ、市場価格が理論価格と乖離している場合に、いずれは理論価格に集約されることを前提に市場価格が理論価格を上回っている(過大評価されている)場合は売り、逆の場合は買うことで利ざやを稼ぐスタイルです。

3.イベント・ドリブン

企業買収などのイベント発生時における市場でのミスプライス(過大評価等)を収益機会とするスタイルです。

4.グローバル・マクロ

マクロ経済動向をベースに、世界中の様々な市場で様々なポジションをとります。
ジョージ・ソロスなどの有名な投資家がこのスタイルを採用していました。

5.マーケット・ニュートラル

ベンチマークの収益(ベータ)にとらわれず、選定した銘柄から得られる収益(アルファ)を積み重ねていく投資スタイルで、ヘッジファンドの中でもリスクが低く安定した運用スタイルとなっています。

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