消費者金融とは
消費者金融って何?
■概要
消費者金融とは、主に個人への貸し付けを行う小口融資に特化した金融機関のことです。
原則として無担保で融資しており、銀行など他の金融機関と比較すると金利も比較的高めに設定されています。
日本では1300万人以上が利用しているといわれており、生活費の補填や急な出費があった時など幅広いシーンで利用されています。
■総量規制について
消費者金融を利用する際のポイントの1つが総量規制です。
総量規制は年収の3分の1を超える借り入れを禁止した法律で、消費者金融を利用する場合はこの総量規制内で借り入れをする必要があります。
総量規制の特徴は1社あたりの借入額ではなく、全ての借入先の合計金額を制限しているという点です。
たとえば年収300万円の場合は100万円が総量規制になりますが、1社から100万円ずつ借り入れるということはできずに、全ての消費者金融機関からの借り入れを合計した金額を100万円以内に抑えなくてはなりません。
■消費者金業界の変遷
消費者金融業界は以前まで高い金利や強引な取り立てでたびたび社会問題化していました。
しかし、上限金利が改正されてグレーゾーン金利が廃止されたため、経営破綻する消費者金融機関が相次ぐとともに、生き残りのために銀行との提携に乗り出す消費者金融機関が急激に増えました。
そのため現在知られている大手の消費者金融機関のほとんどは銀行系列となっています。
経営破綻が相次いだのは上限金利が大きく引き下げられたために利息収入が大幅に減ったことや、いわゆるグレーゾーン金利で貸し付けていた利用者からの過払い金の返還請求が相次いだためです。
上限金利の引き下げが消費者金融業界の構造を大きく変えることになりました。
■上限金利とグレーゾーン金利
上限金利とはこれ以上の金利を課してはいけないという金利の上限ですが、以前までは出資法の上限金利が29.2%、利息制限法では金額に応じて15%〜20%でした。
つまり、法律によって上限金利が異なるという状況でした。
この出資法の上限金利である29.2%と利息制限法の上限金利20%の間の金利がいわゆるグレーゾーン金利と呼ばれており、多くの消費者金融機関は利息制限法の上限金利を超える金利で貸し付けをしていました。
しかし、29.2%だった出資法の上限金利が利息制限法と同じ20%に改正されたため、グレーゾーン金利は廃止となりました。
グレーゾーン金利が廃止となったことで以前にグレーゾーン金利で借り入れをしていた利用者からの過払い金返還請求が相次ぎ、経営破綻する消費者金融機関が相次ぎました。
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