個人年金とは
個人年金って何?
■概要
個人年金とは個人が任意で加入する年金保険のことで、主に民間保険会社と年金保険契約をすることで利用できる年金のことです。
様々な種類の保険が用意されており、定額タイプや変額タイプなど個人の事情や好みによって選択できるのが特徴です。
公的年金の上乗せ支給を目的として設計・運用されていますが、公的年金と比較するとリスクは高めとなっています。
■公的年金と個人年金の違い
国民年金などの公的年金と私的年金である個人年金にはいくつかの違いがあります。
ここでは公的年金と個人年金の違いについて解説していきます。
1.運営
公的年金は日本年金機構によって運営されていますが、私的年金である個人年金は民間企業によって運営されています。
主に民間保険会社によって運営されており、民間企業であるため利益を出すことを目的としています。
2.財源
公的年金の財源は加入者である全国民から集めた保険料に加えて、厚生年金の企業負担分などです。
一方、個人年金の財源は民間企業が加入者から徴収した保険料に加えて、その保険料を運用することで稼いだ利益です。
民間企業であるため万が一の場合の税金投入も原則としてありません。
3.受給事由
公的年金は老齢・障害・遺族の3つがあり、それぞれの条件に該当する場合には年金を受給することができます。
個人年金は公的年金の上乗せが目的であり、受け取り方も様々となっています。
4.欠点
公的年金は受給年齢の繰り上げや保険料の変動、支給額が減額されるといったリスクがあります。
個人年金は保険料の変動に加えて会社が倒産してしまうというリスクがあります。
■定額年金保険と変額年金保険
個人年金には大きく定額年金保険と変額年金保険があります。
ここではそれぞれについて説明していきます。
1.定額年金保険
定額年金保険は契約時に将来受け取ることができる年金額が確定しているタイプです。
将来受け取る金額は確定していますが、インフレ時には物価があるため実質支給額が目減りしてしまうというデメリットがあります。
また、予定利率が低く設定されている時に契約するのも損となってしまいます。
2.変額年金保険
変額年金保険は投資信託の仕組みを年金に取り入れたもので、保険加入期間中の保険の運用成果によって支給される年金の金額が変わってきます。
物価上昇などには強い反面、元本が保証されていないため場合によっては元本割れしてしまうというリスクもあります。
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