日経平均株価とは
日経平均株価って何?
■概要
日経平均株価とはTOPIXと並んで日本の代表的な株式指標の1つであり、東証1部に上場する企業の中から225銘柄を選んでその平均株価をダウ式平均法を使って算出したものです。
選定される225銘柄は業種のバランスなどを考慮しながら定期的に入れ替えられ、15秒ごとに平均株価が算出されます。
■ダウ式平均法とは
日経平均株価は選定された225銘柄の平均株価ですが、算出にあたっては単純な平均法ではなくダウ平均法が用いられます。
では、ダウ平均法とは一体何でしょうか。
平均株価を単純平均法で算出した場合、算出方法は以下のようになります。
A社の株価が100円、B社の株価が200円の場合
(100円+200円)÷2社=150円
単純平均法を使った場合はこのように平均株価が算出されます、しかし、もしB社が株式分割をして1株を2株にして株価が半分になればどうなるでしょうか?
B社が株式分割をして株価が半分の100円になった場合
(100円+100円)÷2社=100円
こうするといきなり平均株価が下がってしまい、株価指数としての連続性が失われてしまいます。
こうした事態を防ぐために除数を÷2ではなく÷1.5として調整することで株価指数の連続性を保つようにしたのがダウ式平均法なのです。
■日経平均株価の問題点
日経平均株価は日本の代表的な株価指数ですが問題点も指摘されています。
平均株価という性質上仕方のないことですが、1株あたりの株価が高い値嵩株が全体に大きな影響を与えます。
たとえば同じ225銘柄の中でも、1株300円の企業と1株1万円の企業では日経平均株価に与える影響が大きく異なります。
実際、ユニクロで知られるファーストリテイリングなどの値嵩株が日経平均株価に大きな影響を持っており、これらの企業の株が買われたり売られたりするだけで日経平均株価が大きく動いてしまいます。
それにも関わらず、時価総額が最大のトヨタ自動車の株価の動きは全体にあまり影響を与えないなど構造上の問題が発生しています。
また、日経平均株価は選定された225銘柄の平均株価であるため東証1部全体の動きを捉えているわけではありません。
東証1部には2000近い企業が上場していますが、そのごく一部にあたる225銘柄の平均株価しか反映されていないので、たとえ他の大多数の企業の株価が上昇したとしても選定された銘柄、特に影響度の高い株価の高い銘柄が下落すれば日経平均株価は下落してしまい、実際の相場のトレンドとは異なる動きをする場合があるのです。
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