ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタルって何?

■概要

ベンチャーキャピタルとはVCとも呼ばれ、未上場企業に対して投資を行い、その企業を上場させたり他のファンドに転売することで利益をあげる投資会社(グループ)のことです。
未上場企業に出資するためリスクも大きいですが、上場時のリターンも大きい投資手法となっています。
未上場企業に出資するというその性質上、産業の育成という役割も担っています。

■出資から回収までの流れ

ベンチャーキャピタルは通常の投資と違い未上場企業に投資するため、出資から回収までの流れが特殊です。
ここでは一般的なベンチャーキャピタルの出資から回収までの流れを説明します。

1.ファンドの組成

投資家から資金を集めてファンドを組成します。
ベンチャーキャピタルは出資から回収までの期間が長期化する傾向にあるため、一度資金を提供すると一定期間引き出させないという契約が盛り込まれることが多くなっています。

2.企業への接触・審査

出資を依頼してきた企業や自らが開拓して接触した企業について審査を行います。

3.投資

審査に通過して経営者からの合意も得られると実際に企業に出資します。

4.企業価値の向上

ベンチャーキャピタルの大きな特徴がこの企業価値向上です。
出資するだけでは終わらず、企業価値を向上させるためにコンサルティングや情報提供、人材の紹介など様々な方法で企業の成長をサポートします。

5.EXIT

投資先企業が成長し、上場を果たすと保有していた株式を売却して投資資金を回収します。
このことをEXIT(エグジット)とよびます。

6.収益の分配

EXITにより回収した資金を投資家に分配します。
収益が分配されると最終的にはファンドは清算されます。

■投資の種類

ベンチャーキャピタルは未上場企業に投資を行う投資会社ですが、投資にはいくつかの種類があります。
ここではそれぞれの投資について解説します。

1.インキュベーション投資

大学や研究機関から生まれる最先端技術の事業化を目指す会社に対して行う投資のことで、近年ではバイオやロボット技術が大きな注目を集めています。

2.ベンチャー投資

一般的なベンチャーキャピタルの投資であり、高い成長性が見込まれるベンチャー企業に対して行う投資のことです。

3.再生投資

有望な経営資源を持ちながら経営不振に陥った企業に対して資金などを支援して企業価値向上を図る投資手法です。

4.バイアウト投資

ある企業から分離独立する事業部門の買収や上場企業の非上場化を対象とする投資手法です。
近年では経営者が自ら企業や部門を買収して独立を目指すMBOに注目が集まっています。

「ワードサーチ」は日常雑学・各種専門用語や業界用語などの意味を初心者にも分かる様に解説している用語集サイトです。
IT用語、お金・投資用語、ビジネス用語、日常雑学用語等を調べる際にご活用くださいませ。

日常雑学用語

ビジネス用語

IT用語

お金・金融用語

このページの先頭へ