ドル・コスト平均法とは
ドル・コスト平均法って何?
■概要
ドル・コスト平均法とは投資手法の1つであり、一定の金額で定期的に投資信託や株式などの金融商品を購入することです。
たとえば、総額120万円を1年かけて毎月10万円ずつ投資するのがドル・コスト平均法です。
自動積み立てなどは毎月一定額が自動的に給料天引きなどの形で積み立てられているため、自動的にドル・コスト平均法によって投資が行われています。
■ドル・コスト平均法の特徴
ここではドル・コスト平均法の特徴について解説していきます。
ドル・コスト平均法の特徴は数量を分割して投資するのではなく金額を分割して投資するという点です。
金額を分割して購入するため、金融商品の価格が上がった場合は購入数量が少なくなり、価格が下がった場合は数量が増加します。
そのため、数量分割に比べて平均値が有利になりやすい投資手法となっています。
ドル・コスト平均法は長期投資向けの投資手法となっており、リスクを抑えつつ長く投資をしたいというスタイルに適した方法といえます。
逆にいえば、ハイリターンを求める投資には向いていません。
また、金融商品の価格が上昇トレンドであり上昇が長期間続くような場合だと、平均購入価格が上がってしまい収益が圧迫されるという欠点もあります。
価格が上昇傾向にある場合はできるだけ早く全額を投資して購入価格を下げるほうが収益率は高く、ドル・コスト平均法は向いていません。
■なぜ平均値が有利になるのか
ドル・コスト平均法は毎月100株ずつ購入するというような数量分割よりも平均値が有利になりやすいのが特徴です。
ではなぜ平均値が有利になるのでしょうか。
ドル・コスト平均法は一定額を投資するため、価格が安いときほど購入数量が多くなり、価格が高いときほど購入数量が少なくなります。
すると、価格が安いときほど多くの数量を購入するため平均購入価格が下がるのです。
そのため、価格に関わらず毎月決まった数量を単純に購入するよりも平均値が有利になりやすいのです。
■ドル・コスト平均法に適した商品
ドル・コスト平均法に最も向いているのが投資信託です。
投資信託は毎月1万円という少額から投資が可能であり、毎月一定額をコツコツと積み立てるドル・コスト平均法に最適な金融商品となっています。
一方、一回の購入価格が高くなりがちであり、決められた株数単位でしか購入できない株式投資などでは定額投資が基本となるドル・コスト平均法は使えません。
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