プライベートバンクとは
プライベートバンクって何?
■概要
プライベートバンクとはスイスをはじめとしたヨーロッパで発展した銀行の形態で、プライベートバンカーがパートナーとして経営に参画している銀行のことです。
顧客は王族や資産家といった超富裕層であり、プライベートバンクは顧客の資産の保全はもちろん、その運用なども手がけています。
手数料も高いため、資産が数億円以上ないとメリットがあまりないと言われています。
■プライベートバンクの特徴
ここではスイスのプライベートバンクを例にとってプライベートバンクの特徴について説明していきます。
1.無限責任のパートナー制
プライベートバンクの原義は経営に無限責任を負うプライベートバンカーが所有する銀行です。
プライベートバンクのパートナーであるプライベートバンカーは経営に無限責任を負うため信頼度が高い経営となっています。
2.資産保全と運用に特化
プライベートバンクの業務は資産の保全と運用です。
証券会社のように自己勘定で売買したり、銀行のように融資することはありません。
そのためリスクのある業務が無く、倒産の恐れがほとんどありません。
3.手数料が収入源
プライベートバンクの収入源は顧客の資産保全や資産運用に関する手数料です。
そのため、顧客の利益がプライベートバンクの利益と一致するようになっています。
顧客の資産が増加すれば手数料も増加し、逆に資産が減少すれば手数料も減少します。
■プライベートバンクの秘匿性
スイスのプライベートバンクはその秘匿性が最大の特徴でした。
富裕層はプライバシーを非常に大事にするため、プライバシーを尊重するために口座名義を名前ではなく口座番号としていたほどです。
しかし、現在はマネーロンダリングに対する国際的な規制が厳しくなってきており、その秘匿性が最大の特徴であったスイスのプライベートバンクも諸外国の当局に対しての情報提供を余儀なくされており、高い秘匿性は失われつつあります。
■プライベートバンクの噂
プライベートバンクには様々な噂があり、たとえば紹介者がいないと口座が開設できないといった噂や、口座を持っていれば節税ができるといった噂もあります。
しかしこれらの噂のほとんどは誤りです。
紹介者を介さなくても電話などで問い合わせることでプライベートバンクに口座を開設することは可能ですし、節税のアドバイスや不法行為による脱税等は決して行われません。
あくまで資産保全と運用業務を行っているのがプライベートバンクです。
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