Bluetooth(ブルートゥース)とは
Bluetooth(ブルートゥース)って何?
■周辺機器との接続によく利用されるBluetooth
Boluetooth(ブルートゥース)は無線通信の技術の一つです。
無線通信とは、ケーブルを使用せずに電波を使用して通信をする通信技術の総称です。
電波を使用してデータを送受信する仕組みにはいろいろな種類が存在していて、それぞれ持っている特徴が異なります。
そのため、特徴を踏まえたうえで、用途に応じて使い分けられています。
その中でBluetoothは、主にPCと周辺機器との接続に利用されることが多くなっています。
■Bluetoothの特徴
短距離での通信を目的に開発されたBluetoothでの通信可能距離は約10mと、他の無線技術を比較すると比較的近距離に限定されています。
尚、障害物や他の電波状況などによりこの距離は変化します。
■低消費電力
Bluetoothは電波の発信距離を近距離に限定したり、一定時間使用されない際にはスリープ状態に切り替わるなど、消費電力を抑える仕組みが多く導入されています。
■障害物の影響を受けにくい
赤外線のような他の無線通信と比較し、障害物の影響を比較的受けにくくなっています。
■1対多での通信が可能
Bluetoothの通信では、1台のマスタと最大7台までのスレーブの間で通信を行うことができます。
このマスタとスレーブの役割を担うデバイスによって構成される通信範囲のことをピコネットと呼びます。
■ペアリング
また、1つの機器が別のピコネットの機器と誤って通信してしまうのを防ぐために、Bluetoothではペアリングと呼ばれる初期設定を行います。
電波の届く範囲内にある機器を探索し、結果発見された機器の中から接続したい相手を選択し、接続する機器双方に同一のパスキー(PINコード)を入力します。
■ISMバンドを使用した通信
Bluetoothでは、通信のためにISMバンドと呼ばれる2.4GHzの周波数帯を使用します。
電波は、周波数によって異なる特徴を持つため、目的に適した周波数は限定されてしまいます。
その上、同じ周波数の電波は互いに干渉し合うため、電波の利用は法律により厳しく規制されています。
そのため電波の利用には、多くの場合免許や届け出が必要になります。
しかし、中には免許や届け出が不要な周波数帯も準備されていて、その一つが2.4GHz帯です。
この周波数帯は、国際電気通信連合 (ITU) によって、産業・科学・医学用の機器に用いるための周波数帯として設けられたため、これらの単語の頭文字をとって「ISMバンド(Industry Science Medical band)」と呼ばれます。
Bluetooth以外でこのISMバンドを利用している身近なものとしては、Wi-Fi機器の一部や電子レンジ、コードレス電話などがあります。
そのため、このような機器の影響によりBluetooth機器の反応が悪くなることもありますが、周波数ホッピングと呼ばれる技術によって、影響を受けにくくする対策もBluetoothでは取られています。
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