LTEとは
LTEって何?
■第○世代通信方式(○G)
LTEは、数ある携帯電話の通信方式の1つです。
コンピュータのネットワーク通信が年々高速化しているのと同様に、携帯電話の通信も次々と新しい方式が登場し急速に高速化しています。
そして、この携帯電話の通信では、その時代時代で使用されている通信方式を「第○世代通信方式(○には数字が入る)」、と呼びます。
この中に使われている「世代」は英語では「generation」であるため、単語の頭文字をとって、「○G」と表現される場合も多いです。
■LTEは3.9G
長い間主流であった3Gと次世代の4Gとの隔たりは大きく、完全に移行するためには多くの時間と手間が必要でした。
そこで、従来の3Gの技術と次世代の4Gの技術とを組み合わせた、いわば3Gと4Gの中間に位置する仕組みが開発されました。
それがLTEです。
LTEとは、Long Term Evolution(長期的に進化)の各単語の頭文字を取ったもので、その名の通り、徐々に次世代の方式へ移行していくことを目的としています。
このように、LTEは一部3Gの仕組みを引き継いでいる為、3.9Gと呼ばれることもあります。
■3.9Gから4Gへ
LTEは完全には4Gとしての仕様を満たしていませんが、ITU(国際電気通信連合)がLTEを4Gと呼ぶことを許可したため、一部の通信事業者ではLTEのことを4Gと呼んでいます。
■たくさんの別名
このように、LTEは場合によっては3.9G、また4Gと呼ばれます。
更に、各通信事業者はこれらの方式のサービスを提供する際には、別途サービス名を付けます。
例えばNTTドコモでは、自社の提供するLTE方式によるサービスのことをXi(クロッシィ)と呼んでいます。
■多くの機器は、LTE・3G料対応
3GとLTEでは、技術的な互換性はありません。
そのため、携帯電話やスマートフォンの通信方式を3GからLTEへ変更するためには、通信事業者の通信用の施設にLTEの為の環境を新規に導入する必要があります。
これを全国規模で一斉に行うことは、時間的にもコスト的にも難しいため、人口の多い場所から徐々に拡大されています。
そこで、現行の多くの機器では、LTEと3Gの両方に対応し、LTEが使用できる場所ではLTEで通信を行い、LTEに対応していない場所では3Gで通信を行っています。
■Wi-Fiと何が違う?
Wi-FiもLTEも、無線で通信を行うための技術であることには変わりありませんが、この2つはもともと開発された目的が全く異なります。
Wi-Fiは無線LAN技術であり、LAN環境でのPCのデータ通信が主目的です。
LAN環境での無線通信を行う必要のある範囲は比較的狭いため、Wi-Fiでの通信可能距離は数十メートル程です。
それに対し、LTEはもともと電話用として開発されています。
そのため、通信施設である基地局から数百メートル~数キロメートル以内であれば通信可能です。
タブレット端末でインターネットを利用する時、Wi-Fiのモバイルルータを使用することがあります。
この場合は、タブレットから手元にあるモバイルルータまでをWi-Fiによる無線LANで接続し、モバイルルータから通信事業者の基地局までをLTEで通信しています。
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