損益分岐点とは
損益分岐点って何?
■概要
損益分岐点とは売上高を増減させた場合に利益と損失が分岐する点のことで、損益分岐点上は損失と利益がともにゼロになります。
損益分岐点以上になると利益が生じ、それ以下だと損失が生じます。
損益分岐点を求めることで、決められたコストの下で利益を出すために必要な売上高や、あるいは利益を出すために必要なコストダウンの金額を知ることができます。
■損益分岐点の求め方
損益分岐点となる売上高を求める公式は以下のようになっています。
損益分岐点売上高=固定費÷{1—(変動費÷売上高)}
また、損益分岐点売上高が実際の売上高のどれくらいを占めているかという割合を損益分岐点比率といいます。
業種にもよりますが、この損益分岐点比率は80%以下であることが望ましいとされています。
損益分岐点比率を求める公式は以下のようになります。
損益分岐点比率=(損益分岐点売上高÷実際の売上高)×100
■変動費と固定費
損益分岐点を求めるには変動費と固定費について理解することが重要です。
また、企業の経営を知る上で変動費と固定費は大変な重要な概念となっています。
変動費とは売上に比例して発生する費用のことです。
つまり、売上があがればあがるほど変動費も高くなるということになります。
この変動費には原材料費や外注費などが含まれます。
売上に応じて変動する費用なので変動費と呼ばれています。
また、売上から変動費を差し引いたものを限界利益とよびます。
一方、固定費は売上に関係なくかかる費用のことです。
売上に関係なくかかる費用が固定されているため固定費とよばれます。
固定費には人件費やオフィスの賃貸料、減価償却費などが当てはまります。
ただ、歩合給は売上によって変化するため変動費として考えられています。
また、外資系企業では人件費を変動費として捉えているところも多いようです。
■損益分岐点を下げる方法
より利益をあげるためには損益分岐点を下げる必要があります。
損益分岐点を下げる方法には大きく2つあり、1つ目は固定費を削減する方法で2つ目は変動費を削減する方法です。
まず固定費を引き下げるには正社員から非正規社員への切り替えや外注の促進、利用度の低い設備を処分するなどがあります。
固定費の削減には事業再構築、一般的にリストラクチャー(リストラ)と呼ばれるものが不可欠になってきます。
変動費は物流にかかるコストや原材料費を削減することで引き下げることができます。
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