独立行政法人とは
独立行政法人って何?
■独立行政法人とは
ニュースを見たり、新聞を読んでいると、たびたび独立行政法人という言葉を聞いたり目にしたりするだろう。
この独立行政法人、よく聞く機会がある割には、それがどんなものなのかはいまいち理解していないという人も多いだろう。
そこで本記事では独立行政法人について説明していく。
独立行政法人とはその名の通り、行政から独立した法人である。
行政から独立したということは、もとは行政の管轄に遭ったということである。
各府省の行政活動のうち、一部の事業を分離させ、独立した法人として扱ったものが独立行政法人である。
独立したことによって、業務の質の向上や活性化、効率化が図られ、自律的な運営、透明化が実現される。
具体的に見てみると、大阪にある造幣局。
もともとは財務省の管轄であったが、2003年に独立行政法人として扱われるようになった。
■独立行政法人の歴史
実は独立行政法人ができる前も、特殊法人という、現在の独立行政法人と同じような存在があった。
特殊法人は、各府省から独立しておらず、行政から補助金をもらって運営を行っていた。
しかし、その補助金が完了の天下り公務員の人件費に使われるなどして、特殊法人が官僚の私物となっていたのという現状であった。
平成9年に特殊法人改革が行われ、独立行政法人が誕生した。
独立しているため、一般企業と同じく自主財源で経営を行わなければならなくなった。
独立したことで国の関与は最小限になったのだが、ここに言葉の落とし穴がある。
国の関与が最小限になろうが、全くなくなるわけではないのである。
もし自主財源で賄えなくなったら、交付金が支給される。
また本来の目的である天下りもどうなったかどうかは周知のことである。
特殊法人から、独立行政法人と形態は変わった者の、本質的な部分はあまり変わっておらず、まだまだ課題は山積みである。
■独立行政法人の運営
独立行政法人は基本的には自主財源で運営され、一般企業と同じく利益をあげて、その利益で運営されている。
しかし、一般企業と違うところは、一般企業は会計時に税務署や国税庁が監視をして、税金を納めているが、独立行政法人は会計検査員によって調査されている。
しかしこの会計検査員も行政の人間であるため独立行政法人に関しての調査はかなり甘めになっていることが多い。
このように独立しているといっても、かなり不透明な部分が数多く残されている。
あるいは昔となんら変わっていないのではという声も多い。
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