ベンダーとは

ベンダーとは

ベンダーって何?

■ベンダーとは

ベンダー(vender)という言葉を聞いたことがあるだろうか。
ベンディングマシーン(vending machine)が自動販売機という意味があるように、ベンダーとは製品を販売する人のことである。
あまり日常の会話の中では使われない言葉であろう。
車の販売者のことをディーラーと呼ぶように、このベンダーもある特定の業界でよく使われる言葉である。

ではどのような業界で使われるかというと、IT業界である。
「ハードウェアベンダー」や「システムベンダー」のように使われる。
IT業界では、製品の開発から販売までを区別し檻、製品を開発する会社を「メーカー」、販売を担当する会社を「ベンダー」という。
そして、実際に製品を使う人を「ユーザー」としている。
ユーザーに製品を提供するのがベンダーである。

■特殊なベンダー「セカンドベンダー」

ベンダーについて調べると、「セカンドベンダー」という言葉がある。
これは半導体業界のみで使われる言葉で、セカンドソースとも呼ばれる。
セカンドベンダーとは市場に供給されている、既存の製品について、同じ仕様の製品を提供している会社である。

これだけだとイメージがつきにくいだろう。
それもそのはずで、一般的な商品を販売するうえで、同じ仕様の商品を提供することは意味がない。
必ず差別化をしないと消費者に選んでもらえないからである。
しかし半導体の業界はかなり特殊な業界である。
というのも、半導体には様々な種類があるが、基本的には代替がきかない。
例えば、電池などはどのメーカーのものを使っても同じ効果を期待できるが、半導体はそうはいかない。
それくらい複雑な機能なのである。
それゆえに、同じ機能を持つ製品を他社が作ることは不可能と言われている。

このような状況では独占状態が発生してしまう。
そうなると、需要が供給を上回ったとき、供給者側が値段を決定することができる状態になってしまう。
この需要者が不利な状況を解消すべく、半導体業界ではセカンドベンダーという方式を取っている。
供給者は、他社とセカンドソース契約を結び、自社の持つ製品の設計情報を公開している。
こうすることで他社が同じ機能を持つ製品を作成することができる。
こうすることで、需要者は製品の入手先を複数持つことができ、需要者不利の状況を解消することができる。
これくらいのことをしても、まだ需要者と供給者の立場が平等であるほど、半導体の業界は特殊なのである。

■特殊なベンダー「サードベンダー」

今度はサードベンダーについて説明する。
先ほどのセカンドベンダーと同じような雰囲気であるが、実際は全く関係ない。
サードベンダーとはメーカーとは関係のない第3社と呼ばれる。
簡単に言うと周辺機器を製造、販売している会社である。
例えば、パソコンなどは、機能に差こそあれど、そのほとんどは共通の仕様に則って製造されている。
そのためマウスやキーボードなどの周辺機器は、必ずしもパソコンと同じメーカーでそろえる必要はない。
この時、マウスやキーボードなどの周辺機器を製造、販売している会社をサードベンダーと呼ぶ。

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