Touch IDとは
Touch IDって何?
■iPhoneの新しい認証方式
Touch IDは、アップルのiPhoneに搭載されている指紋認証機能の名称で、この機能はiPhone 5sから導入されています。iPhoneのホームボタン(押すとホーム画面に戻るボタン)には指紋認証のためのセンサーが備えてあり、ホームボタンを指で押すだけで、本人であるかどうかを確認してくれます。
■機能をもう少し詳しく
Touch IDで登録できる指紋は5つまでとなっています。使用者がホームボタンにタッチした指の指紋と登録されている指紋とをiPhoneが比較してくれますが、その際指をどの角度から当ててもiPhoneが自動調整をしてくれるため正しく認証を行うことができます。
また、Touch IDを利用している場合でも、以下のタイミングでパスコードの入力を求められます。
・iPhoneを再起動した後
・最後のロック解除から48時間経過した後のロック解除
・Touch IDとパスコードの設定画面を開く際
■Touch IDの利点
従来は、iPhoneの画面ロックの解除には4桁のパスコードが使用されてきました。この方式は、予めiPhoneに任意の4桁の数字の組み合わせをパスコードとして登録しておきます。そして、この登録されたパスコードと入力された数字とを比較し、正しい使用者かどうかを判別しています。しかしこの方法では、iPhoneが確認しているのは「正しい使用者」ではなく、「正しいパスコードを入力できたか」です。そのため、そのiPhoneの正しい所有者でなかったとしても、パスコードさえ合致すればiPhoneのロックは解除できてしまいます。つまり、何等かの原因でパスコードが第3者に漏えいした場合、不正に利用されてしまう可能性が出てきてしまいます。
それに対し、Touch IDではその本人しか持ちえない指紋を利用して認証を行うため、この要な心配がなくなります。
また、単にホームボタンに指で触るだけで認証を行いロックを解除できるため、パスコードを入力するよりも操作自体も楽になります。
尚、このTouch IDでは、人間にわずかに流れている電気を捉えるセンサーを使用しています。そのため、仮にシリコン樹脂のような人間の皮膚に近い素材に指紋をコピーしたとしても、この仕組みを破ることはできません。
■iTunes StoreやApp Storeでも利用可能
iTunes Storeでコンテンツを購入したり、App Storeでのアプリ購入する場合に必要だったApple IDのパスワード入力も、このTouch IDで代用することができます。
■Touch IDでの認証に失敗しやすいケース
次のような場合、Touch IDの認証に失敗してしまうことがあります。
○指が水や汗で濡れている
○ハンドクリームなどを塗っている
○指先が乾燥している
○怪我などによって指先に傷がついている
○ホームボタンが汚れている
■認証の精度を上げるコツ
指先の状態は時とともに次第に変化します。そのため、一度登録しものを使い続けるよりも、定期的に短期間で登録しなおすことで、登録時との差を小さくでき、認証の精度を上げることができます。
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