モジュールとは
モジュールって何?
■モジュール=部品
モジュール(module)は、あるものを構成する部品一つ一つのことを指す用語です。
この用語や概念は、コンピュータのハードウェアにもソフトウェアにも用いられます。
■ハードウェアのモジュール
コンピュータのハードウェアは、単一のものではなく、複数の役割の異なるハードウェアの集合体として構成されていますが、この場合、コンピュータを構成しているハードウェア一つ一つがモジュールとなります。
コンピュータのハードウェアをモジュール化することによって、さまざまな製品からニーズに合ったものを選択し、必要に応じて自由に組み合わせることができます。
また、故障が発生したり、性能不足を感じた際には、必要な一部分だけを容易に交換することもできます。
■ハードウェアモジュールの例:メモリモジュール
パソコンにとって重要なハードウェアの一つがメインメモリです。
このメインメモリはCPUが処理に使用するためのデータを記憶する、いわばCPUにとっての作業机のように機能しています。
このメインメモリの実体はメモリチップと呼ばれるICチップで、以前はマザーボード上に直に設置されていました。
ですが、この様式ではメモリ容量が不足した場合のメモリ追加作業や、メモリ自体が故障した場合の交換作業がとても困難になります。
そこで、このメモリチップは別途メモリモジュールと呼ばれる、マザーボードとは独立した基板上に配置し、このメモリモジュールをマザーボードにある取付口に別部品として差し込むことで、メモリを追加する仕組みが採用されました。
この仕組みによって、現在ではメモリの交換や追加を容易に行うことができます。
■ソフトウェアのモジュール
コンピュータで使用するアプリケーションは複数の機能によって構成されています。
このアプリケーションを構成している機能一つ一つを構成しているプログラムのことをモジュールと呼びます。
■ソフトウェアモジュールの例:DLL
ソフトウェア開発で使用されるモジュールの例の一つがDLLです。
DLLはアプリケーションを開発する際に良く使用される汎用的な部分をモジュール化したものです。
例えば、ファイル圧縮ソフトを開発する場合、全てを開発者が作成しようとすると、多くの圧縮形式に対応しようとすると大変です。
そこで、各圧縮形式を扱う機能をDLLという形でアプリケーション本体とは独立させます。
そして、導入したい圧縮形式に対応した既存のDLLと連動して動作するようにアプリケーションを開発していきます。
この仕組みにより、アプリケーション開発の作業量が少なくなると共に、新しい圧縮形式への対応もしやすくなります。
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