IP電話とは
IP電話って何?
■インターネットでの電話
IP電話は、IPネットワーク(例えばインターネット)を利用して音声データを交換することで通話を行う仕組みのことです。
従来の電話回線を利用した通話と比較し、料金が安くなることから注目を集めています。
■広い意味でのIP電話と狭い意味でのIP電話
IP電話では、音声データの通り道として、電話回線の一部分だけをIPネットワークに置き換えることで従来の一般電話と通信ができる場合と、端から端まで全てを一般回線から独立していたIPネットワークを利用する場合とがあります。
IP電話という言葉を広くとらえるとどちらもIP電話に含まれますが、狭くとらえて一般電話と通信ができる仕組みだけを指す場合もあります。
■VoIP
IP電話ではVoIP(ヴィオーアイピーまたはボイプと発音)と呼ばれる技術が利用されています。
VoIPはVoice over IPを短縮したもので、名前の示す通り音声をIPデータに変換しIPネットワーク上を流すための技術です。
厳密にはVoIPはIP電話で使用されている技術の一つですが、話し言葉など場合によってはIP電話とほぼ同じ意味で使用される場合もあります。
■電話回線での通話よりもなぜ安くなる?
通常の電話回線での通話の場合、相手の電話機に到達する前に通過する交換機ごとに料金が上がって行く仕組みになっています。
通話相手となる電話機との距離が長距離になればなるほど通過する交換機が増えるため、通話料金が高くなってしまいます。
IP電話での通話は、相手の電話機の最寄りの交換機まではIPネットワークを通ります。
そのため、通話相手の距離が長くなったとしても、最寄りの交換機から相手までの通話料しかかかりません。
そのため、特に長距離の相手との通話の際に、際立って通話料が安くなります。
■通話料金が一切かからない場合も
通話相手と自分とが同じプロバイダーを使用していたり、またプロバイダー同士が提携していたりすると、IPネットワークだけで完結し、通話料が一切かからない場合もあります。
■IP電話からユニファイド・コミュニケーションへ
人と人とがコミュニケーションをとるために使用できるチャンネルは、電話以外にもチャットやメール、Faxやビデオ会議などさまざまです。
これらのいくつかは初めからIP技術として開発されていて、それ以外もIP電話のようにIPを利用するようになってきました。
そこで、これらのチャンネルを個別に利用するのではなく、全て統合することで新しいコミュニケーションを実現しようという考え方が生まれました。
このことをユニファイド・コミュニケーション(Unified Communications)、略してUCと呼びます。
家庭ではIP電話という言葉が一般的ですが、企業を中心にUCという表現が広まりつつあります。
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