フリースポットとは
フリースポットって何?
■自由に利用できるアクセスポイント
フリースポットは不特定多数のユーザに対して公開されている無線LAN用アクセスポイントで、このフリースポットへWi-Fi接続することでタブレットやスマートフォンのような端末でのインターネット接続が可能となります。
料金に関しては、無料で利用できる場合が多く、有料の場合でも比較的安価な場合が殆どです。
このような、公衆アクセスポイント全般をフリースポットということもありますが、もっと幅を狭めて、FREESPOT協議会が中心となり拡充を図っている公衆アクセスポイントのことを指す場合もあります。
■フリースポットの利用形態
フリースポットを利用するための方法には、幾つかの種類があります。
完全にフリー
アクセスポイントに認証など一切設定されていないため、事前準備を行うことなく誰もが自由に使用できます。
会員制
事前にメールアドレスなど必要事項を登録しておくことで利用できるようになるアクセスポイントです。
月額料金を必要とするものや無料ものも、また「別途○○を契約している方は無料」のように一定の条件を満たせば無料など、さまざまな料金システムのものがあります。
ゲスト制
ホテルや店舗などを利用している間、一時的に使用を許可されるアクセスポイントです。
■フリースポットの危険性
フリースポットは不特定多数のユーザで共有されることから、次のような危険性があると指摘されることがあります。
見ず知らずのユーザと同じネットワークに接続される
原則として、同じアクセスポイントに接続している端末は同一のネットワークとして扱われます。
そのため、同じアクセスポイントへ接続している他のユーザから、不正に自分の端末へアクセスされる可能性があります。
盗聴の危険性
盗聴とはネットワーク上を流れているデータを不正に受信し、読み取る行為です。
無線通信では電波を使用してデータを送受信するため、電波を受信できる範囲にさえいれば壁などを隔てても支障はありません。
そのため、自分のデータをどのようなユーザが受信しているかを把握しづらくなります。
通常のアクセスポイントではこのような盗聴に備え暗号化が導入されている場合が多くなっていますが、フリースポットでは、より不特定多数のユーザが利用しやすい環境を作るため、あえて暗号化が導入されていない場合があります。
■フリースポットを安全に使用するために
このようなリスクを孕んでいるフリースポットですが、リスクを把握したうえで適切に使用することで、比較的安全に使用することも可能です。
大切なデータは暗号化で
前述したように、フリースポットの中には暗号化設定のされていないものもあります。
その時には、アクセスポイントとは別の暗号化技術を使用することで、安全性を担保できます。
インターネットで行う通信を暗号化する技術はさまざまありますが、最も手軽に使用できるものがSSLです。
SSLによってデータが暗号化される場合は、表示されているURLが「https://」で始まっています。
このようなWebページ上に入力した情報はSSLによってすべて暗号化されるため、クレジットカードの番号や何かのパスワードなど、万が一にも盗聴されると困る情報でも安全に送信できます。
逆に、「http://」で始まっているURLのWebページ上には、機密情報は入力しないようにしてください。
盗聴されることを前提にする
フリースポットを使用すると必ず盗聴の被害に合うわけではありませんが、フリースポットを利用する場合は盗聴されていることを前提として、他人に見られても支障のないのようなWebページ参照に限定すると、安心して利用できます。
ファイル共有を無効にする
Windowsでは、フォルダに共有設定を施した場合のみ他の端末からアクセスできます。
そのため、共有を無効化してしまえば、他の端末からフォルダへアクセスされることがなくなります。
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