介護保険とは

介護保険って何？

■高齢者保険福祉政策

介護保険は高齢者保険福祉政策の一つとなっており、１９８０年代より介護に関する政府見解がされるようになりました。
この年代から介護での入院や寝たきりは社会的な問題となり、老人保健法の制定や施設などの整備が進められるようになりました。
現行の介護保険制度は、１９９７年に成立し２０００年より施行されました。
細かい改良点はあったものの、介護保険の施行によって多くの高齢者に対してサポートされる体制が整ったと言えます。

■高齢者介護に関する問題点

少しずつ問題の解消がされていますが、まだまだ多くの問題点が介護保険には残っています。
高齢者を対象とする介護では、老人福祉や老人医療の観点から考えられることが多く、対象となるサービス内容を確認して適切に申請を行っていくことが大切となっています。
各自治体によってサービスの種類や提供施設などを決定するようになっており、利用者によっては選択をすることができないことも多くあります。
このような問題点の解消は今後の課題となっており、適切な対処が必要と考えられています。

■介護保険導入の経緯

高齢化社会の進展に伴って、要介護認定を受ける高齢者の方が増加しました。
介護期間の長期化も考えられるようになり、介護に対するニーズは年々増加しています。
その一方で核家族世帯が増え、介護する家族の高齢化も問題の一つとなっており、介護を必要とする高齢者を支える家族をサポートすることも重要と考えられるようになりました。
そのため自立支援や社会保険方式の見直しがされ、このような介護保険の導入に至りました。
自立支援では、要介護者に対しての身の回りの世話をするだけでなく、要介護者の自立した生活を支援し、積極的なリハビリ計画を実施するものとなっています。
社会保険方式では給付と普段の関係を明確にし、必要に応じた支援のあり方を案内するものとなっています。

■介護保険の財源

介護保険の財源の多くは保険料となっていますが、約半数は税金や交付金などの公費でまかなわれています。
本人負担を伴うものもありますが、各自治体の制度によってその差は大きくなっています。
そのため住んでいる地域で負担をするか否かに違いが生まれるようにもなっており、このようなことも今後に課題を残すものとなっています。
さらに今後は大きな予算が必要となることが予想されているため、財源の確保が重要なものとなってきています。
場合によっては本人負担の増大も考えられるものとなっています。