UPSとは

UPSとは

UPSって何?

■無停電電源装置

UPS(Uninterruptible Power Supply)は日本語では無停電電源装置という名前で呼ばれている機械で、名前が示しているように、停電対策として使用される装置です。
コンピュータが故障してしまう原因となり得る現象の一つが停電です。
停電によってコンピュータが電源休止状態になってしまうことで、HDDがダメージを負ってしまい、データを失うことに繋がりかねません。
UPSは内部にバッテリーや発電機を内蔵していて、停電時にはUPSに接続されているコンピュータに対して電源を供給することで、電源休止状態に陥るのを防ぎます。

■管理ソフトウェアによる自動シャットダウン

とはいえ、停電時にUPSが供給できる電力には限界があり、UPSが蓄えている電力がなくなる前に電力供給が再開されるとは限りません。
そこで、多くの場合UPSにはシステムをシャットダウンさせるための管理用ソフトウェアが付属されています。
電源トラブルが発生しそのことをUPSが感知したら、UPSに接続されているシステムにシャットダウンの命令を自動的に発行します。
こうすることで、UPSに蓄えられた電力がなくなる前に、システムを正常な形でシャットダウンすることができ、電源休止状態による異常終了を防ぐことができます。

■UPSには寿命がある

UPSに内蔵されているバッテリーは消耗品であり、いわゆる寿命があります。
UPSを使用する期間が長くなればなるほど、バッテリー内に蓄えることのできる電力が少なくなっていきます。
そのため、あまりにも長期間使用しているUPSの場合、本来UPSでシステムに電力を提供できる時間よりもはるかに短い時間で、蓄えた電力を使い切ってしまうことがあります。
このような理由から、UPSのバッテリーは定期的に交換することが推奨されています。
バッテリーの寿命は、製品によって異なりますし、使用する環境(周囲の温度など)によっても変化します。
そのため、UPSの中にはバッテリーの劣化を自動的にチェックし、寿命の場合にはバッテリー交換を促す機能を持った製品も多くあります。
通知方法は、ランプの点滅やブザー音など、製品ごとに異なります。

■停電以外の電源トラブルにも効果あり

UPSの多くは停電以外の電源トラブルに対処する機能も持っています。
例えば、落雷などが原因で異常に高い電圧が瞬間的に発生すると、ネットワーク機器やパソコンなどのハードウェアが損傷する可能性があります。
このような現象をサージ(またはスパイク)と呼びます。
本来、このような現象からハードウェアを保護する機能をサージプロテクタと呼びますが、多くのUPSはこのサージプロテクタの機能も併せ持っています。

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