ベンチマークとは

ベンチマークとは

ベンチマークって何?

■ものごとの基準や指標となるもの

ベンチマーク(benchmark)は、「ものごとの基準や指標となるもの」という意味の用語で、さまざまな分野で使用されています。
コンピュータの世界では、コンピュータのハードウェアやソフトウェアの性能を測定するための指標として、ベンチマークという言葉が使用されます。
ベンチマークテストと表現されることもあります。

■ベンチマークプログラムとベンチマークスコア

ベンチマークでは、テスト用に作成されたプログラムを実行し、処理が終了するまでに要する時間を測定しスコア化します。
この作業を比較したいシステムでそれぞれ行い、得られたスコアを比較することで、システム間の性能を比較することができます。
ベンチマークの結果得られる値をベンチマークスコアと呼びます。
ベンチマーク用のプログラムには、システム全体の性能を評価するためのものと、メモリやCPU、グラフィックなど、システムの一部分の性能を評価するものとがあります。
また、一部の3Dグラフィックを使用するゲームのような、高いシステム要件を必要とするソフトウェアが、実際に自分のコンピュータ上で動作するかどうかを事前に確認できるようにという意図から、ベンチマーク用のプログラムが配布される場合もあります。

■ベンチマークの有用性

現在のコンピュータ・アーキテクチャは多様化していて、製品間の性能評価が難しくなってきています。
例えば、CPUは、従来から性能を評価するための指標としてクロック周波数が使用されてきました。
クロック周波数は、1秒間に刻むクロックの数のことで、単位はHz(ヘルツ)で表されます。
CPUはこのクロックに合わせながら処理を行うため、クロック周波数の値が大きければ大きい程一定時間内に処理できる回数が多くなり、優秀なCPUとされてきました。
しかし、現在のCPUはクロック周波数の値だけでは正しい性能評価はできなくなっています。
ビット幅が32bitと64bitのものとが混在し、またCPUの持つコア数も1つのシングルコア、2つのデュアルコア、4つのクアドコア、そして8つのオクトコアと、製品ごとにさまざまです。
更にそれに加え、キャッシュメモリの容量や、ハイパースレッディングの有無によっても性能は大きく変わってしまいます。
このような多くの要素が絡み合っている状況では、カタログに記載されている各値を眺めるだけでは、なかなか製品ごとの性能評価を正しく行うことはできません。
しかし、ベンチマークによって得られるベンチマークスコアを比較すれば、容易に性能を評価することができます。

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