CSVとは
CSVって何?
■日本語では「カンマ区切り」
CSV(Comma-Separated Values)は、データベースソフトや表計算ソフトでデータを保存する際に選択することのできるファイル形式の1つで、日本語ではカンマ区切りと呼ばれます。
■データ保存の仕組み
CSV形式で保存されたファイルはテキスト形式です。
つまり、書式情報などは一切含まれず、文字・数字情報だけで構成されています。
実際に表データをCSV形式で保存すると、次のようになります。
No,氏名,年齢,性別
1,青木 隆,21,男
2,井上 弘子,20,女
3,上原 直,30,男
このようにCSVでは、Excelのような表計算ソフトが使用している「A列」「B列」「C列」のような列情報はそのまま記憶できないため、列と列との間に「,(カンマ)」を挟み、データの位置を表します。
■CSVのメリット
CSVでは、書式や列など、特定のアプリケーション固有の情報は一切含まず、テキストだけで構成された、とてもシンプルなファイル形式です。
そのため、Excelのようなアプリケーションで書式を設定したとしても、CSV形式で保存するとそれらは全て失われてしまいます。
しかしその反面、CSVを構成しているテキスト情報は殆どのアプリケーションで扱うことができるため、より多くのアプリケーションでファイルを開くことができるというメリットがあります。
■CSVが有効な場合
CSVの大きなメリットの一つは、多くのアプリケーションで扱うことのできる汎用性にあります。
そのためCSVは、データをアプリケーション間で移動する際に用いられます。
例えば特定のデータベースソフトで管理していたデータをExcelで書式を整えたのち印刷したいとします。
この場合、データベースソフト独自のファイル形式のままではデータをExcelに移動できない可能性があります。
そこで、データベースソフトのデータを一端CSV形式でエクスポートし、出来上がったCSVをExcelへインポートします。
また、Excelで作成した表データを、Excel以外の表計算ソフトを利用しているユーザに渡す場合にも、CSVが有効です。
中には、Excelのファイルをそのまま開くことのできる表計算ソフトもありますが、必ずではありません。
また、開くことができたとしても、表示の一部分が崩れてしまうこともあります。
このような場合もCSVでファイルを相手に渡すことにより、相手側で確実にファイルを開くことができます。
■CSVが不要な場合
逆に、CSVを使用する必要が全くない場合もあります。
自分がExcelでファイルを作り、今後も自分が同じパソコンでExcelを利用してそのファイルを扱う場合などです。
ファイルを作成した際に使用したアプリケーションを今後も継続して利用する場合、CSVで保存してテキスト以外の情報をそぎ落とす必要性は全くありません。
むしろ、設定した書式などが全て消えてしまう分、不便に感じるはずです。
「ワードサーチ」は日常雑学・各種専門用語や業界用語などの意味を初心者にも分かる様に解説している用語集サイトです。
IT用語、お金・投資用語、ビジネス用語、日常雑学用語等を調べる際にご活用くださいませ。