TIFFとは
TIFFって何?
■Tagged Image File Format
TIFFは正式名称Tagged Image File Formatの各単語の頭文字をとって短縮したもので、ティフと発音します。
名前の示す通り、画像データを保存するためのファイルフォーマットの一つで、1986年にマイクロソフト社及びAldus社によって開発され、現在はAdobe社によって管理されています。
■ファイル拡張子
TIFF形式で保存されたファイルには、拡張子として.tiffもしくは.tifが付加されます。
■多くの環境に対応
TIFFは多くのOSやアプリケーションによって古くからサポートされてきました。
そのため、環境を問わず多くの環境で利用できる汎用のファイルフォーマットとして広く普及しています。
■保存を繰り返しても劣化しない
TIFF以外にも、JPEGやGIFのように多くの環境で利用できる画像のファイルフォーマットは存在します。
その中でTIFFは非圧縮で保存することで画質を劣化させることなく保存することができます。
しかし、他の圧縮機能を備えたファイルフォーマットと比較し、ファイルサイズは大きくなってしまいます。
その他の不可逆圧縮法を使用しているファイルフォーマットの画質は年々向上してきているため、ファイルサイズの大きさゆえ、TIFFが使用される機会は徐々に減りつつあります。
■圧縮も可能
TIFFは非圧縮が最も基本となっていますが、保存に使用するアプリケーションによっては、LZW圧縮やZIP圧縮、JPEG圧縮などの方式を選択できる場合もあります。
ほとんどの圧縮方式は可逆圧縮法のため圧縮による画質の劣化はありませんが、JPEG圧縮は不可逆圧縮法となり、保存の度に画質は劣化します。
■複数ページのマルチTIFF
TIFFファイルは、画像のファイルフォーマットとしては珍しく、複数のページを1つのファイルとして保存することができます。
このような、複数ページの構成になっているTIFFをマルチTIFFまたはマルチページTIFFと呼びます。
それに対し、1ページ構成のTIFFファイルをシングルTIFFと呼ぶこともあります。
例えば、複合機などでFAXデータを扱う際にTIFF形式が選択できる場合があります。
この際、複数枚で構成されるFAXはマルチTIFFとして扱われます。
また、もともと別々のファイルであったものを、マルチTIFFとして1つのファイルにまとめることもできます。
この際に対象とするファイルは、解像度や色数、符号化方式が異なるものであっても問題ありません。
マルチTIFFのファイルは、表示に使用するアプリケーションによっては1ページ目しか表示できない場合があります。
そのため、マルチTIFFのファイルを開く際には、マルチTIFFに対応しているアプリケーションを使用しなくてはいけません。
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