リカバリーとは

リカバリーって何？

■概要

リカバリーとは、破損したデータやハードウェアなどを復旧し使用できる状態に回復させる行為を表す言葉です。

■パソコンのリカバリー

ハードウェアの故障やウィルス感染など何かしらの理由でパソコンの調子が悪くなった場合には、パソコンのリカバリーによって改善することがあります。
パソコンのリカバリーは、再度使用できる状態に回復するための行為全てを含む広義的な場合と、再度使用できるというだけではなく工場出荷時と全く同じ状態に復元することのみを示す狭義的な場合とがあります。
ハードウェアが故障した場合は、故障しているハードウェアを交換したり修理したりすることでリカバリーを試みます。
一方、ソフトウェアが原因の場合は、リカバリーディスクやインストールディスクを使用したリカバリーを行います。

■リカバリーディスクを使用したリカバリー

パソコンを購入すると、パソコンにリカバリーディスクが同梱されている場合があります。
リカバリーディスクは名前の示す通りパソコンをリカバリーすることのできるディスクです。
また、パソコンに同梱されていなくても、パソコンにリカバリーディスクを作成するためのプログラムが準備してある場合や、リカバリーディスクがオプション販売となっていて別途注文することのできる場合もあります。
使用方法はメーカーによって異なりますが、ディスクをパソコンに挿入した状態でパソコンの電源を入れることによって、リカバリーの工程が開始されるケースが多くなっています。

■リカバリー領域からのリカバリー

コスト削減の観点から、リカバリーディスクではなく、ハードディスク内にリカバリー領域が設けられている場合もあります。
この方法をDtoDリカバリー（Disk to Diskリカバリー）、あるいはハードディスクリカバリーと呼ぶこともあります。
この場合は、リカバリーに必要な情報はハードディスク内に準備してあるため、リカバリーディスクの紛失などの心配もありません。
ただし、手動でハードディスク内のリカバリー領域を削除したり、ハードディスクが故障して新品のハードディスクに交換した場合は、この方法ではリカバリーが行えないため注意が必要です。
使用方法はメーカーによって異なりますが、パソコンの起動時に特定のキーを押すことによって、リカバリーの工程が開始されるケースが多くなっています。

■インストールディスクを使用したクリーンインストール

パソコンのメーカーが準備してくれたリカバリー情報ではなく、OSやアプリケーションのインストールディスクからクリーンインストールする方法もあります。
この方法では、完全な初期状態になるため、パソコン購入時とは環境は異なります。

■リカバリー後に行う作業

リカバリーを行うとパソコン購入時やインストール直後の状態に戻るため、自分自身でインストールしたアプリケーションや自作したデータなどは全て消えてしまいます。
そのため、リカバリーを行った後は以下のような作業を行う必要があります。

・Windows Update
・ドライバのインストール
・必要なアプリケーションのインストール
・アプリケーションのアップデート
・Windowsとアプリケーションの各種設定
・事前にバックアップしておいた自作データのリストア