クリップボードとは
クリップボードって何?
■クリップボードでコピー元の情報を記憶
クリップボードは、OSやアプリケーションの操作中にコピーや移動と呼ばれる操作を行う際に活用されている仕組みで、コピー(または移動)元の情報を一時的にメインメモリ上に記憶する機能です。
クリップボードに記憶した情報は、任意の場所へペーストすることができます。
■コピーと移動
コピーは、正しくは「コピー&ペースト」と呼ばれ、特定の位置に存在するテキストや画像などのデータをコピー(記憶)し、目的の箇所へペースト(貼り付け)する操作を表します。
それに対し、特定の位置に存在するテキストや画像などのデータをカット(切り取り)し、目的の箇所へペースト(貼り付け)する作業をカット&ペーストまたは移動と呼びます。
コピーを行った場合、コピーの元になるデータはそのまま維持された状態で、別の場所へ新たに複写されます。
それに対し移動を行った場合は、元の場所にはデータは残らず、ペースト先へ移動します。
■OSやアプリケーションによって共有されている
OSやアプリケーション上で、ファイルやテキスト、画像などのデータをコピーすることで、クリップボードと呼ばれるメモリ領域へ一時的に記憶します。
このクリップボードと呼ばれるメモリ領域は、OSとそのOS上で動作する全てのアプリケーション間で共有されているため、あるアプリケーション上のデータを、他のアプリケーションへペーストすることも可能です。
(ただし、そのアプリケーションがそもそも扱うことのできない種類のデータのペーストはできません)
■記憶できるデータ数には制限がある
クリップボードに一端記憶したデータは、一度ペーストをしても自動的には消去されずそのまま残っている為、同じデータを違う箇所へ繰り返しペーストすることも可能です。
ただし、一度にクリップボードに記憶できるデータの数には制限があり、その制限を超えて記憶することはできません。
たとえば、Windowsのクリップボードで記憶できるデータは1つですので、新たに別のデータをコピーすると、前のデータはクリップボード上から消去されます。
また、Microsoft Officeでは、XP以降のバージョンでは24個の情報をクリップボードに記憶できます。
■クリップボードの管理
アプリケーションによっては、現在クリップボードに記憶されているデータを参照したり、特定のデータを削除したりといった管理操作が行える場合があります。
しかし、Windowsには、このようなクリップボード上のデータを管理する機能は備わっていません。
ですが、Windowsのクリップボードを拡張するソフトウェアが数多く存在し、そのようなソフトウェアを使用することによって、Windowsのクリップボードを管理することも可能となります。
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