ハブとは
ハブって何?
■ハブの役割
ハブは、複数のコンピュータをネットワーク接続する際に使用するネットワーク機器です。
ハブには、ネットワークケーブルを刺すための穴(ポート)が複数備わっていて、各ポートとコンピュータとをネットワークケーブルで接続すると、ハブを介して、全てのコンピュータがネットワーク接続される仕組みになっています。
ハブは英語で表記すると「Hub」であり、これは「中心」や「中枢」を意味する英単語です。
複数のコンピュータをハブが中央で集線するため、このような名称がつけられています。
■ハブのカスケード接続
ハブとハブとをケーブルで接続することをカスケード接続と呼びます。
基本的には1台のハブに備わっているポートの数までしかコンピュータをネットワーク接続することができません。
例えば、4ポートのハブであれば、コンピュータ4台までをネットワーク接続できます。
しかし、4ポートのハブ2台をカスケード接続することでコンピュータ6台までを1つのネットワークに接続できます。
ポート1つはハブ同士を接続するケーブルが刺されるため、コンピュータに接続できるポートは1つのハブにつき3つとなるためです。
■スイッチングハブの登場
近年、ハブに代わる形でスイッチングハブと呼ばれるネットワーク機器が使用されるケースが多くなっています。
この単なるハブとスイッチングハブとは、外観や用途はとても良く似ていますが、データを転送する際の動作に違いがあります。
ハブで複数のコンピュータを接続した場合、1台のコンピュータの送信したデータは、そのデータの宛先がどのコンピュータであろうと、全てのポートに転送されます。
それに対しスイッチングハブを使用した場合は、データの宛先に従い、該当するコンピュータの繋がっているポートにのみデータを転送します。
そのため、何も考えずすべてのポートにデータを転送するハブよりも、スイッチングハブを用いた方が効率の良いネットワークになります。
■スイッチングハブ=ハブという意味で使用されることも
ハブはネットワークの世界で長い間使用されていたため、知名度は高く、馴染み深いものになっています。
そのハブと置き換わる形で普及したスイッチングハブも、従来通りのハブという名称で呼ばれることがあります。
そのため、現在では、会話や文章の中で「ハブ」という用語が登場した場合は、スイッチングハブを指しているのか、本当のハブを指しているのかを、文脈から判断する必要があります。
尚、スイッチングハブではなく単なるハブであることを明示するため、ハブのことを「バカハブ」という名称を使用することもあります。
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