炎上とは

炎上って何？

■ネット上で発生する現象の1つ

炎上とは、掲示板やブログ、その他SNSなど不特定多数のユーザーがコメントを投稿できる場で、特定の人物や企業に対しての批判コメントが殺到し、収拾がつかなくなってしまう現象を表している用語です。
炎上が起こることによって、対象となっている人物や企業などが誹謗中傷によって精神的ダメージを受けてしまったり、Webサービスを提供しているサーバーの負荷が増大してしまうなど、さまざまな問題が生じます。

■炎上の引き金

個人や企業の振る舞いや発言に対して、何らかの不満を持ったユーザーがいた場合、炎上に至る可能性が生まれます。
通常であれば不満を持ったユーザーが、対象の個人や企業に対して、感じた不満をクレームとして伝えるだけです。
しかし、ネットの普及した現代では、感じた不満を掲示板やSNSに書き込まれることも珍しくありません。
その結果、その書き込みが多くのユーザーの目に触れることとなり、同じ感情を持っている人が多くいた場合は、その人たちも続けて批判を書き込んでいきます。
中には、逆に批判の対象となっている人を擁護する書き込みも出てきますが、その擁護を更に批判する書き込みが殺到し、結果収拾がつかない炎上状態へと陥っていきます。

■炎上の拡大

批判的なコメントがある程度増えた時点で、批判に対しての適切な対応ができないと、ユーザーの不満がさらに大きなものへと変わっていきます。
そして、この批判されている状況が話題として、ニュースサイトやTV、新聞とった他のチャンネルでも取り上げられることもあります。
その結果、普段ネットをあまり使用しない人も含めて、更に多くの人に知れ渡っていきます。

■炎上の中で起こる現象

炎上の発端はネット上への書き込みですが、炎上が拡大する中で、以下のような書き込み以外のアクションへと発展する場合もあります。

架電（電凸）

批判対象となっている当事者はもちろんのこと、個人であれば学校

職場などの所属先、企業であれば取引先など、関係者をも対象として、電話での抗議が行われます。

電話以外にも、電子メールやFAXなどが使用されるケースもあります。

まとめサイト

炎上の経緯や関係者の個人情報、架電の際のトーク内容をまとめたテンプレートなど、炎上に関しての情報をまとめたサイトが作成されます。
その結果、より多くの人々に知れ渡っていきます。

個人情報が暴かれる

批判対象となっている当事者のブログやその他のSNSの情報を細かくチェックし、本名や住所、勤務先やバイト先、交友関係などさまざまな個人情報の特定が、多くのユーザーによって試みられます。
その結果判明した情報は、まとめサイトなどに掲載されてしまいます。

■炎上商法

この炎上を意図に発生させ話題作りに利用されることもあり、このような行為を炎上商法と呼びます。
先述したように炎上することでネットだけでなく、TVや新聞などのメディアに話題として取り上げられることもあり、より多くの人々に広く知れ渡ります。
結果当事者のメディアへの露出や、執筆した書籍などの売上が大きく伸びることがあります。