エクスポートとは

エクスポートとは

エクスポートって何?

■エクスポートでデータを扱える形に変換

エクスポート(export)は本来「輸出」を意味する英単語ですが、コンピュータ用語では、特定のコンピュータやアプリケーションで作成・保存したデータを、他のアプリケーションで利用できる形式に変換し出力することを示します。
アプリケーションの多くは、扱うデータをそのアプリケーション独特のバイナリデータとしてファイルに保存します。
そのため、データを開き閲覧・修正するためには、作成に使用したのと同じアプリケーションが必要になります。
しかし、ファイルをメールやリムーバブルメディアで他人に渡したり、コンピュータを新しく買い直したりする場合に、同じアプリケーションをインストールすることが困難な場合も少なくありません。
このような場合に、新しい環境でのアプリケーションに適した形でエクスポートすることで、データを新しいアプリケーションで使用することができるようになります。

■エクスポートを行う際の注意点

多くのアプリケーションでは、エクスポートを行う際にエクスポート後のファイル形式を複数のファイル形式から選択できるようになっています。
この場合、どのファイル形式を選択しても良いわけではなく、エクスポートしたデータを利用するアプリケーションで扱うことのできるファイル形式を選択しなくてはいけません。
そのため、エクスポートを行う前に、新しいアプリケーションで使用可能なファイル形式を事前に確認しておく必要があります。
尚、テキストファイルやCSVファイルのような、文字情報だけで構成されるファイルは、多くのアプリケーションでサポートされています。
また、異なる環境のシステム間でのデータ交換を目的として開発されたXML形式も、多くの環境で利用されるようになってきています。

■バックアップの用途で利用されることも

電子メールを扱うメーラーのように、1つのアプリケーションの中で複数かつ大量のデータを扱うアプリケーションでは、ファイルをエクスポートする際にアーカイブ化するものがあります。
この場合、エクスポートによって生成された1つのアーカイブファイルをハードディスクやリムーバブルメディアに保管することでバックアップを行うことができます。
いざシステムに障害が発生した場合には、エクスポート後保管しておいたアーカイブファイルを新しい環境で取り込むで、大量のデータを復元できます。
例えば、Microsoft Outlookではメールやスケジュールなどの情報を「Outlook データ ファイル(またはPSTファイル)」と呼ばれる単一のファイルにアーカイブ化します。
この1つのファイルのバックアップで何千通というメールデータを保管できます。

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