OHとは

OHとは

OHって何?

ヒドロキシ基・OH

化学の分野において構造式-OHと表されているものがヒドロキシ基と呼ばれる官能基、原子の集まりです。
古くは水酸基とも呼ばれていました。
水の分子はH2Oと言うのはよく知られていますが、これはH-O-Hという形に原子が結合していて、水は別の物質が溶けた液体、水溶液の中では電離という現象によってイオン化したHとOHに分かれ、存在していると言われています。

水酸化物

ヒドロキシ基がある無機物の元素と結びついたものを水酸化物と呼びます。
学校の授業などで習うようなポピュラーなものだと、水酸化ナトリウムNaOHや水酸化バリウムBa(OH)2などの金属の水酸化物が有名でしょうか。
これらを水に溶かした際、金属原子とヒドロキシ基に分かれるのですが、その際ヒドロキシ基はイオン化して水酸化物イオンとなり、その水溶液はアルカリ性を示します。

アルコール

炭化水素の水素原子をヒドロキシ基で置き換えた物質の総称をアルコールと呼びます。
わかりやすく説明しますと、水素原子Hは結合するための腕が1本、酸素原子Oは同様に2本腕を持っています。
炭素原子Cはこの腕を4本持っており、その腕がそれぞれ水素原子の腕と繋がるとCH4となり、これはメタンと言う物質になります。
ヒドロキシ基は酸素原子が水素原子1つと結合した形なのですが、酸素原子の腕が1つ残っているのがわかるでしょうか。
メタンから水素原子を1つ除くと、炭素原子から伸びる腕が1つ余るのがわかるでしょうか。
それらを結合させるとCH3OHとなり、これがメタノールと言うアルコールになるのです。
これは燃えると二酸化炭素CO2を発生する有機物にはほぼ当てはまるものです。
これが、炭化水素の水素原子をヒドロキシ基で置き換えた、と言うものです。
アルコールは工業に欠かせないものであると同時に、嗜好品であるお酒に含まれているものでもあります。

フェノール類

C6H6という環状の構造を持つ有機物にベンゼンという芳香族炭化水素と呼ばれるものがあります。
アルコールのときと同様に、炭化水素なのでヒドロキシ基で置き換えることが出来るのですが、これはアルコールとは呼ばずにフェノール類と呼ばれ、アルコールとは違う芳香族特有の性質を持っています。
フェノール類には殺菌効果を持つものがあり消毒薬として用いられたり、女性ホルモンに似た働きをするものがあったりと、様々な薬品に使われることが多いです。

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