ベッド回転率とは
ベッド回転率って何?
ベッド回転率とは
ベッド回転率というと、どんなイメージがわくだろうか。
普通に生活していても、まず耳に入ってこない言葉であろう。
それもそのはずで、この言葉は老人介護保健施設における入所者の入れ替わり率を指す言葉でだからだ。
おそらく知っているのは業界の関係者くらいで、老人介護保健施設に入所する当事者ですら知らないであろう。
老人介護保健施設とは
この老人介護保健施設とはいったい何なのだろう。
普通の老人ホーム緒は違うのだろうか。
結論からいうと、この老人介護保健施設は、老人ホームとは別物である。
この施設はリハビリテーションを中心とした医療サービスを提供し、在宅復帰を目的としている。
在宅復帰した後も、生活に支障がないように担当のケアマネージャーと提携してくれるサービスもある。
それに対して老人ホーム(特別養護老人ホーム)は情事の介護、自宅での生活が難しい方が入所し、終身にわたって援助していくサービスである。
最近で有料老人ホームというものもできており、こちらは元気なうちから入所することができる。
ベッド回転率は高い方が良い?
このように老人介護保健施設は、基本的には在宅復帰を目的としているため、退所する前提の施設である。
そのため、多くの老人を受け入れるために、なるべく早めの在宅復帰を目指してもらうわけである。
ベッド回転率が高いほど、たくさんの老人を受け入れている施設であるといえる。
しかし、ベッド回転率が高いほどいい施設であるといえるのだろうか。
老人介護保健施設には厚生労働省が発表している基準を満たすことで報酬金が受け取れるのだが、この基準の中にベッド回転率がある。
しかしそれと同時に要介護度という基準も存在している。
これは簡単に言えば、その患者がどれくらい介護、リハビリが必要かという基準で、当然溶解度が高くなると、その患者はより時間をかけてリハビリをしなければならなくなる。
つまり要介護度とベッド回転率は相反するものである。
つまり、厚生労働省がいうには「ベッド回転率は高くしてくださいね。
でも要介護度の高い人もたくさん受け入れてくださいね」ということである。
当然、要介護度の高い人を受け入れるとベッド回転率は低くなるはずである。
なかなか無茶なことを言っているようにも思えるのだが・・・。
このようにベッド回転率が高いからといって、必ずしもいい老人介護保健施設であるとは限らない。
ベッド回転率が低くても、それは要介護度の高い人をしっかりと面倒見てくれているからかもしれない。
逆に本当にリハビリの質が高いからベッド回転率が高いという施設もあるだろう。
ベッド回転率だけでは、その施設の良し悪しは測れないのである。
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