AEO制度とは

AEO制度って何？

セキュリティや法令整備が必要です

海外から輸入したり、また反対に輸出を行う時に問題となってくるのがセキュリティなどの問題になってきます。
このセキュリティがしっかりしていないと、海外と安全に取引する事も難しくなってきます。
またこのセキュリティと同様に法令の整備が行なわれている必要もあります。
このような制度を保証するのがAEO制度になってきます。
このAEO制度は国際的な物流においてのセキュリティ確保、またその円滑化を図る事を主体としています。
そして日本の国際競争力を強化するために、各事業者に税関手続の緩和や簡素化のサービスを提供する事になります。
この場合貨物のセキュリティ管理や法令の整備が条件になってきます。
このAEO制度の恩恵を受ける企業は財務省の認定が条件になってきます。
この制度の提供を受けるためには各種の条件が必要になってきます。
この制度は世界税関機構が採択をしたSAFEにおいて導入や構築の指針が規定されていました。
それゆえ日本もそのSAFEの指針に基づいたものになってきます。
またこの制度は平成18年3月に導入されました。
そして平成19年４月以降その対象を倉庫業者や通関業者、そして運送者や製造者に広がってきました。
現在もこの制度の拡大が進められています。そしてこの対象事業者に対する利便性の向上も行われています。

メリットについて

それではこのAEO制度を受けるメリットはどういうものがあるのでしょうか。
前述のように貨物に対してのセキュリティ管理や法令遵守がきちんと整備されている業者は、輸入時に申告する納税の審査や検査が省略されます。
また貨物の引き取りを行った後に納税申告ができるようになってきます。
またこの制度は税関における検査や審査にも適用されます。それゆえ輸出貨物の積み下ろしが円滑に行われる事になります。
そして輸入業者の委託を受けた輸入貨物も引取りをした後に納税申告を行う事ができます。
また保税地域以外の場所に存在している貨物の輸出の許可も受けられる事になります。
そして貨物のセキュリティ管理や法令遵守の整備されている製造貨物もさまざまな恩恵を受ける事が可能になってきます。
このようにAEO制度と言うのは、国際的に取引を行う業者にさまざまなメリットをもたらしてくれる事になります。
それゆえ今後もこの制度の進展が望まれます。またその対象事業者も広がっていく事が考えられます。
国際取引におけるセキュリティや法令の整備はとても重要なものになってきます。
安心できる制度が期待されます。