意識化とは

意識化とは

意識化って何?

意識のとらえかたについて

人間には意識と無意識の領域があります。
この両方を知るには、まず無意識のほうから理解する必要があります。
無意識と言うのは、脳の中では記憶としては存在しています。
しかし自身が意識する事ができない領域になります。
この意識と無意識の領域についての理論については、フロイト理論が有名です。
フロイトはこの無意識の領域を発見しました。そしてそれが、その後の心理学に大きな影響を与えていきます。
フロイトの考える無意識と言うのは、意識してはいけないものを閉じ込める領域としています。
実現できない欲求、また耐えられない悲しみや暴力などを意識すれば、自身の心も耐えられなくなります。
そのような負の感情を、無意識の領域に閉じ込めて忘れる行為になります。
フロイトは、精神病はこの無意識の行為によって閉じ込めた負の感情が暴走する事によって出てくる病としています。
それゆえこの精神病を治療するには、無意識のなかに閉じ込められている感情を、意識化する必要があると言う事です。
そしてこの無意識の感情がよく出てくる夢について調べたり、また自由連想と呼ばれる手法によって、過去の記憶を呼び戻していきました。
またフロイトは、精神病の要因として性的欲求が多いと言う結論を出しました。
このようにフロイトは、無意識の領域を意識化する必要を説いています。
この意識化と言うのは、潜在的意識、また習慣などにより、特別に意識する事のない状態の事を言います。
その状態を引き出す必要があるのです。

もう一度考えてみる

またヤングの弟子であるユングは、フロイトが分析した無意識の概念をもう少し広げていきました。
フロイト自身無意識と言うのを、負の感情によって閉じ込められるもの、としていました。
しかしユングはこの無意識を、人類の歴史が残っている宝庫として位置付けました。
ユング自身この無意識と言うのは、個人の感情のみならず、人類全体の共通したイメージが潜んでいると考えています。
それゆえ、ユングは心理学における精神病治療で行うのではなくて、そのイメージを拡大する必要性を説いています。
過去に起こった感情ではなく、クライアント自身の心の中にある事象を意識化する事によって、治療をしていきました。
これは現在の心理学治療にも大きな影響を与えています。
このように無意識の領域を意識化する事によって、さまざまな治療を行う事ができます。
もう一度この意識と無意識についてよく考えてみるのもいいのではないかと思います。

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