繰越利益剰余金とは
繰越利益剰余金って何?
企業は利益優先主義です
企業は利益優先のため、さまざまな戦力を仕掛けてきます。
また事業展開のために海外に進出したり、支店の数を増加して利益を増やします。
そして毎年会計年度になれば、会計報告を行います。
この会計報告では、決算書などを作成します。
最近はこのような書類を、専門家に依頼しているところも増えてきました。
しかしいくら専門家に依頼したとしても、自分の会社の決算についてはよく理解しておく必要があります。
また、このような決算書類を作成する時、多くの勘定項目が出てきます。
それらの全てを理解する必要があります。
また勘定項目を誤るケースもあります。ですので、よく注意する必要があります。
そのなかに、繰越利益剰余金があります。
決算書などの作成の経験がある人のなかには、ご存じの人も多い事でしょう。
この利益剰余金というのは、会社がある一会計期間において獲得した収益より、必要経費を差し引いて求められるのが当期の純利益です。
また決算日現在の期純利益に、前期に処分のなかった繰越利益や、任意積立金の取崩し額を加算します。
そして中間配当額と、中間配当による利益準備金の積立額を減算して求められるのが繰越利益剰余金です。
剰余金の性質について
この剰余金は、利益準備金や任意積立金以外の利益の事です。また株主に対しての配当可能利益になります。
会社法においては、利益処分については決算の確定とは無関係になり、利益処分は廃止されました。
それにより、以前の未処分利益が、この繰越利益剰余金に変更されたのです。
またよく利益余剰金と間違う事もあります。
利益剰余金というのは、会社の利益の留保額全体の事を言います。
これは要するに、これまでの会社の利益の合計額を意味します。
また繰越利益剰余金は、未処分利益の事で、別の積立金や役員退職金積立金など、積立金の振替のないものです。
これは、利益剰余金のなかで、振替や処分がなされていないものです。
純資産の部になる項目は、資本、資本剰余金、利益剰余金、その他評価差額金になります。
また利益剰余金は、利益積立金、任意積立金、繰越利益剰余金に分類されます。
このように会計決算では、項目事に分類していきます。
ですので、決算調書を作成する時は、間違いのないようにしていく必要があります。
また勘定項目の数字はよく間違いやすくなっています。
ですので、事前に知識を身に付けておく事も大切です。
正しい知識で、間違いのない会計処理を行ってください。
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