産業医とは

産業医って何？

専門医の必要性

私たちは毎日会社で仕事をしています。
会社の規模にもよりますが、会社のなかにはさまざまな部門があり、当然そこで働いている人もいます。
ですので、大企業になれば一度も会う事がない人が出てくるケースもあります。
また人事異動も毎年行われています。
この異動で、地方に転勤があったり、また栄転の異動もあります。
このように、会社には多くの人たちが労働している事になります。
さて、この会社のなかに産業医が在籍しているケースもあります。
この産業医というのは事業場に在籍して、労働者の健康管理などを行います。
そしてその診断の結果を、専門的な立場から指導を行ったり、また助言を行います。
いわゆる事業場専門の医師です。
この専門医は、労働安全衛生法の規定により、ある一定規模以上の事業場に選任の義務があります。

医師の要件について

この産業医の要件については別に規定されています。
この医師の要件ですが、まず事業場のなかで労働者の健康管理などを行うため、専門性が求められます。
ですので、医師である事はもちろん、その他専門的医学知識については法律で規定する一定の要件が必要になります。
この厚生労働省令で定める要件をとしては、労働安全衛生規則第14条第2項に規定されています。
労働者の健康管理などを行うのに必要となる、医学的知識の研修を受け、その研修を修了した者。
また専門医の養成などを行うのが目的となった、正規の医学課程を修了して卒業した者で、その大学が行う実習の履修が終った者。
労働衛生コンサルタント試験に合格し、またその試験の区分が保健衛生である事。
学校教育法で定める大学で、労働衛生についての科目を担当する教授や准教授、そして講師であった者。
以上のような要件を満たす必要があります。

職務内容について

そしてこの産業医の職務についてです。
この専門医の職務は、労働安全衛生規則第14条第1項に規定されています。
具体的には次のようになります。
面接指導や必要な措置を講じます。
また労働者の健康を維持するための措置を講じます。
そして作業環境の維持管理や作業の管理につての職務です。
また、健康教育や健康相談、衛生教育、その他労働者の健康の保持増進を行います。
労働者の健康障害の原因を調査したり、またその再発防止のための措置に講じます。
このように職務には専門性が求められてきます。
ですので、その責任も高くなります。
しかし、事業場に取ってはなくてはならない存在です。
とても重要な任務を担っているのです。