ケレンとは
ケレンって何?
塗装工事で大切なもの
塗装工事を行う時、なくてはならないものがケレンです。
この作業は塗装工事において、さび落とし、また脆弱である旧塗膜の除去などを行う作業です。
この作業をする事で、仕上がりや塗膜の寿命に大きな効果をもたらしてきます。
この作業の前に大切のものがさび落としです。
さびというのは、一度付くとその除去が大変です。
また見た目も悪くなり、物自体の寿命も縮まってきます。
このさびについてですが、さびには除去しやすいもの、また除去しにくいものが存在しています。
例えば鉄以外の金属に付着するさびは、大気中においてはその進行も緩やかです。
ですので、除去も簡単です。
また鉄さびのなかには、常温において大気中、また水中で生じる赤さびと、加熱や加工などの製造過程で発生する黒皮があります。
このなかで、赤さびはその除去も簡単ですが、黒皮についてはとても硬くなっており、除去は困難をきわめます。
黒皮というのは覆っている膜が均一になっており、その形成期間は鉄鋼素地などを保護する役割があります。
しかしいったん傷が付着すると、鉄鋼素地の部分が腐食してきます。
赤さびというのは、とても粗雑でかつ付着性が乏しくなっています。
また赤さびの発生により、その後他のさびへの変化が早くなってきますので、完全除去が求められます。
慎重に行ってください
また鉄部などを塗装する場合、重要な事は、劣化した旧塗膜の除去になります。
この劣化した旧塗膜の除去をしないで、さび止めや鉄部用の塗料を使用しても、高耐久性は望めません。
そしてこのような汚れや油分が付着したままで塗装を行っても、密着度も落ちてきます。
ですので、塗装の前にこれら旧塗膜の除去を徹底する必要があります。
また対象部を見て、即座にどのようなケレンを行うかを決定する必要があります。
この素地調整の判断を誤ると、例え高価なさび止めを使っても、短期間のうちにまたかびが出てきます。
このかびを防止するためにも、ケレンはとても大切な作業になります。
そして素地調整というのは、ケレン作業のみならず、高圧洗浄や付着物の除去、また塗面の平滑作業や、ひび割れの補修作業も含まれます。
通常は、さびを除去した後で作業をするのが理想です。
しかしそれでは、時間と手間もかかります。
ですので、この一連の作業であるケレンを丹念に行う必要があります。
これが塗装作業の基本です。
いくら作業を行っても、すぐさびが発生すれば、意味もなくなります。
ですので、慎重に行ってください。
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