ミョウバンとは

ミョウバンって何？

さまざまな働きがあります

私たちがよく聞く言葉のなかに、ミョウバンがあります。
このミョウバンというのは、1価の陽イオンである硫酸塩 、そして3価の金属イオンの硫酸塩のことです。
これら硫酸塩の解度はその温度によって違ってきます。その温度により水にも溶けます。
このミョウバンはよくテレビの特集で、体臭予防法などで話題になっています。
このミョウバンは、日本においては漬物に使用する発色剤や、麺などの食品添加物として使用されています。
またお店でも低価格で販売されています。
実際に市販されているものは、工場によって合成された物が多くなっています。
またその他にも、自然物として取られたものもたくさんあります。
昔の人は、制汗剤として毎日の生活で使用していました。
またヨーロッパではこの硫酸塩を天然塩と称し、かなり前からデオドラント剤として利用していました。
日本においては、殺菌作用があるフェノールなどを配合し、自然的なデオドラント剤を作っています。

体臭予防に効果があります

このミョウバンは、体臭予防でその威力を発揮してきます。
どうして、体臭予防に効果があるのでしょうか。
この硫酸塩は、水に溶けると酸性に変化します。
人の体臭は、皮膚の表面に付着した雑菌が、汗を分解することで起こります。
しかし酸性の皮膚であればこの雑菌の数も抑えられ、体臭もなくなります。
このように硫酸塩と水を使用することで、体臭を予防できるのです。
またこれら体臭予防の他にも、さまざまな殺菌作用を持っています。
そしてこの硫酸塩には収れん作用があります。要するに制汗作用を持っているのです。
ですので、人の体臭のように臭いがある成分の汗が出てくると、それを抑える働きがあります。
それにより、人の臭いも抑えられるのです。
しかしこの硫酸塩の制汗作用は、詳しく解明されていません。
現在はさまざまな仮説があります。しかし、決定的になるものは出ていません。
また皮膚の上で出きた臭いを、消臭する作用も持っています。
この硫酸塩は、いろいろな金属を含有しています。
それゆえ、硫酸塩の酸化還元反応によって金属消臭が起こったり、臭い成分が中和したりして消臭効果が出てきます。
また硫酸塩は酸性の性質を持っているので、アルカリ性の成分を持っているアンモニアへの消臭作用に効果があります。
それゆえ、汗の臭いを抑えることができるのです。
このように硫酸塩には、さまざまな効果があります。