リスクアセスメントとは
リスクアセスメントって何?
■概要
リスクアセスメントを直訳すると危険調査となる。
しかし経済的な側面からみると、リスクの調査、特定、対策までを一貫してリスクアセスメントという。
具体的には、例えば、工場で機械の老朽化が発見された。
これをそのまま使い続けると事故が発生する可能性がある。
そのため、機械を修理する、あるいは新たな機械を導入するという対策を取らなければならない。
このような、リスクの調査、特定、対策までの一連の流れをリスクアセスメントといい、主に工場や建設現場で導入されている。
■なぜリスクアセスメントが必要になったのか
製造物責任法、いわゆるPL法が平成6年に施行されたように、製造者は製造物に対して責任を持たなければならない。
もし、製造物に何らかの欠陥があり、消費者が被害を受けた場合は賠償金を支払わなければならなくなる。
また工場で働く人にとっても、もし機械に不備があれば何か怪我をしたり、事故に巻き込まれる可能性もある。
さらには1960年代に環境問題が立て続けに起こったように、化学薬品を使う場合や騒音が起こる場合など、近隣住民に対してもリスクアセスメントは必要になる。
このように、企業は消費者、従業員、そして近隣住民。
内部的にも外部的にもリスクアセスメントを行わなければならない。
■リスクとハザード
リスクアセスメントにはリスクとハザードという考え方がある。
例えば故障中の機械があったとする。
これを使い続ければ事故が起こる可能性がある。
この時故障中の機械をハザード、機械によっておこる事故をリスクという。
つまり、リスクの原因となるのがハザードであり、このハザードがなければリスクは起きえない。
これは日常にも当てはまるだろう。
日常の中で見かける主婦同士の井戸端会議。
ただ主婦が会話をしているだけならば、事故が起こることはまずないだろう。
しかし、ここに子供を連れた主婦が参加していたらどうだろう。
もし母親が話に夢中になっている間に子供から目を話していたとすると・・・。
もしかしたら自転車とぶつかって大けがをしていたかもしれないし、不審者に連れ去られるかもしれない。
子どもがいるというだけで、危険が起こる可能性が出てきてしまうのだ。
この時、子供はハザード、そして起こりうる事故がリスクとなる。
このように、リスクアセスメントはまずハザードを特定することから始まる。
そしてハザードが特定できれば、次に具体的な対策を取っていくのである。
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