棚卸しとは

棚卸しとは

棚卸しって何?

■棚卸しとは

棚卸しと聞くどんな作業化イメージがつくだろうか。
コンビニなどでアルバイトの経験がある人は、ご存じであると思うが、そうではない人にとってはなかなかイメージがわかない言葉だろう。
棚卸しとは、各商品の在庫を実際に数えて、書類や帳簿上の数字と照らし合わせて、数字が一致するかどうかを調べる作業である。
簡単な言葉で置き換えると在庫管理となる。
この作業によって、帳簿が正しいかどうかを調べる。
もし数が合わなければ訂正をする。
こうした作業によって正しい当期の売上が把握できるのである。

しかし、単純に在庫を管理するだけであれば、コンピューターで済んでしまう話である。
だが、どれほど技術が発展しても、棚卸しの作業は人の手によって行われなければならないだろう。
棚卸しは、在庫の数を確認しながら不良品などの発見も兼ねている。
不良品を販売することはできないため、在庫として数えることは不適切であるが、コンピューター上では在庫として数えられているからである。
あるいは、小売店ならば、盗難などで在庫の数が帳簿と一致しないこともある。
在庫が一致しない原因はコンピューターで管理できないことが多いのである。

■棚卸しの流れ

棚卸しを実施するには、まず棚卸準備表を作成する。
棚卸しは各商品ごとに行うため、商品の種類の数だけ準備表も用意しなければならない。
そして実際に倉庫などに保管されている在庫を数えていきながら、帳簿上の数と比較していく。
その際に不良品や減耗品は取り除いていき、帳簿は修正する。

流れだけを書くと簡単になるが、実際の作業時間はかなり膨大なものになる。
商品ごとに一つ一つ数えていくため、商品の種類が多いほど作業量も多くなる。
取り扱う商品の種類が2倍になれば、当然作業時間も2倍になる。
また、帳簿の数と実際の数が合わないときは、また数えなおさなければならないし、それでも合わない場合は原因を追究しなければならない。

■棚卸しの目的

このように、棚卸しは非常に時間のかかる作業である。
一般的には丸1日やそれ以上かかる場合がほとんどである。
そのため決算時期はどの会社も忙しくなり、残業が多くなる。
最近では、棚卸しを代行してくれる業者も出てくるくらいである。

しかし、棚卸しを行わなければ、正しい売り上げを把握することができない。
帳簿と実際の数量に差異があれば、原因を追究したうえで帳簿を修正しなければならない。
その時、実際の数が少なければ、損勘定で仕分けを行わなければならない。
原因不明の損が存在しているのに、それを無視するわけにはいかないのである。

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