ソリューションとは

ソリューションって何？

■ソリューションとは

ビジネスに関連する文章を読んでいるとソリューションという言葉をよく目にする。
高校時代に英語を勉強した人はこのソリューションが解決するという意味のソルブ(solve)の名詞形であることはご存じだろう。
しかしビジネスの場で使われるソリューションとは、同じように解決策という意味で使われているのだろうか。

ビジネスの場で使われるソリューションという言葉は、「顧客の抱える問題を解決したり、要求や要望を満たすことができるサービス」という意味で使われている。
顧客会社の経営上の問題を専門知識を使って解決したり、とりわけIT業界では顧客の要望に応じて様々なシステムを構築して提供している。
最近では「○○ソリューションズ」とあるように、これを専門としている会社も存在している。

■ソリューションが生まれた背景

ビジネスの場でソリューションが生まれた背景には「複雑化」という概念が存在している。
例えばIT業界ならば、昔は企業に導入されるコンピューターは、特定の業者によって独自の規格で作られていた。
そのため、構築や運用は容易であった。
しかし現在ではオープンシステムと呼ばれる標準化したシステムが採用されている。
これはパソコンを購入すると初めから導入されているシステムで、パソコンごとの相互接続性が高い、という特徴がある。
同じメーカーのパソコンを使えば、特別な設定をすることなく、他のパソコンと接続することができる。
しかし、その分システムは複雑化し、現場の人だけではどうしようにもわからないことがたくさん出てきた。
そこで専門知識を使ったソリューションの需要が増えてきたのである。

IT業界以外でも、例えばコンビニにはPOSシステムというものが導入されている。
これはレジを打つ際に顧客の性別や年齢、購入された商品を記録することで、どの層にそのような商品が売れているかを統計、分析するシステムである。
これによって、コンビニは売れ筋商品を、適切なタイミングで仕入れることが可能になった。
導入以前はマネージャーや店長の感覚で仕入れをしていたが、これによって無駄な仕入れ回避することができるようになった。
コンビニが抱える一つの問題が、このシステムによって解決したのである。

■身近なソリューション

皆さんの周りには、例えばやたらとパソコンに詳しい人はいただろうか。
パソコンが故障したら、とりあえずその人に聞いてみればいい、というような人だ。
その人のように、自分の持っている専門的な知識を使って周りの人を助けることがソリューションである。
それ以外にも、例えば子育てをするのに、ことあるごとに自分の親に頼ったという人は多いだろう。
これは自分の親が持つ知識や経験を頼って、話を聞いたり、聞いてもらったりするのである。
身近なところにもソリューションが存在している。