査収とは

査収って何？

■査収とは

「ご査収ください」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
あるいは今初めて見たという人はどう意味かを想像できるだろうか。
それだけ日常の中では聞きなれない言葉であるし、現在でもあまり使われる機会の少ない言葉であると思う。
では、実際にどういう意味でどのような場面で使われるのだろうか。

査収とは、金品や書類などを調べて受け取ること、という意味である。
「査」という字には「調査」など、調べるという意味がある。
「収」という字には「回収」というように手元に置いておくこと、という意味がある。
ビジネスの場では、ファイルが添付されているメールなどの最後に「よろしくご査収ください」と一言付け加えておくことで、添付ファイルをご確認ください、のような意味になる。

■問題点

先ほどから説明しているように、このご査収くださいという言葉は、添付されたファイルをご確認くださいという意味である。
それならば、このような難しい言葉を使わずとも「ご確認ください」の一言で済んでしまう話である。
そのため、この言葉の意味を知らない人が非常に多く、誤用されていることも多い。

具体的には、何も添付されていないメールでご査収くださいという言葉を使ってしまって恥を書いたという話も聞く。
しかし、受け取り側も査収の意味を知らなかったため、大事には至らなかったらしい。

このように、使用側にも受け取り側にも意味が共有されていない言葉である。
ビジネスの場面でしか使わないのに、ビジネスの現場にいる人にも意味を知られていないことが、この言葉の最大の問題である。

■具体的な使用法

もう少し具体的な使い方を説明しておく。
先ほども説明したように、一番使う機会が多いのは、ファイルなどを添付しているメールの最後に一言添えておくことが多い。
それ以外では、書類などを封筒に入れて郵送するときの添え状に書き加えたりすることもある。
請求書などを送るときにも同様の使い方をすることができる。

いずれにしても他の言葉で代用が可能な使い方であるが。
しかも、「ご確認ください」という言葉のほうが非常に便利であるため、こちらを使う方が好まれることがほとんどかもしれない。
「ご確認ください」はいろいろな場面で使うことができる。
しかし、知ったからにはぜひこの言葉を使ってほしい。
あまり自分と同じくらいのキャリアの人に送るよりは、目上の人に送る際に使ってみると、「若いのに難しい言葉を知っているな」という印象を持ってもらえるかもしれない。