上場企業とは
上場企業って何?
■上場企業とは
上場企業と聞くとどんな企業を思い浮かべるだろうか。
それだけで大企業だろうという印象を受ける人もいるだろう。
自社の株式が証券取引所で売買されるようになることを上場といい、そのような企業を上場企業と呼ぶ、
東京、大阪、名古屋証券取引所には、市場第一部、市場第二部、あるいは新興企業(ベンチャー企業)向けの市場がある。
証券取引所には細部にわたる上場基準があり、それをクリアした企業のみが上場を許される。
また市場第一部は市場第二部よりも基準が厳しく、ここに上場することができた企業は、名実ともに優良企業として認められる。
■上場するメリット・デメリット
上場した企業には、様々なメリットがある。
1番のメリットは何と言っても知名度である。
世間では上場企業=優良企業のイメージがあり、とりわけ東京証券取引所の市場第一部(いわゆる、東証第一部)に上場している企業はいずれも世間では大企業として知られている企業が並んでいる。
知名度が高いと、活動資金を調達することが容易になったり、あるいはその企業で働いている人にとっても、世間的な信用を得ることができる。
東証第一部に上場することはそれだけでもステータスになる。
逆にデメリットも存在する。
常に会社の情報を開示する義務が生じたり、社会的責任も大きくなる。
上場することで、様々な投資家たちに自社の情報を公開し、株を購入してもらい、それが経営資金となる。
しかし、情報を公開すると投資家だけでなく、世間一般的にも情報を開示しなければならなくなる。
また不祥事が発生した際は、世間一般にも名前が知られている分、批判も大きくなる。
そして1番のデメリットは、経営者が思うような経営をできなくなるということである。
株式会社にとって、株主という存在は無視できなくなる。
株主は株主総会などで、会社の経営について自分の意見を主張することができる。
当然、経営に不満があればその会社の下部の購入を中止するということも可能になる。
そのため、経営者は株主の意見を聞かざるを得なくなり、自分が思うような経営をすることができなくなる。
■JASDAQ(ジャスダック)
JASDAQという市場を聞いたことがあるだろうか。
新興企業向けの市場であり、大企業への登竜門的存在である。
その歴史は1963年から50年以上の歴史があり、800以上の企業が上場している。
しかし、新興企業向けの市場ではあるが、上場してからずっとJASDAQに居続ける企業もある。
かつてはJASDAQと東証第一部に2重上場することは認められていなかった。
そうすると東証へ上場するためにはJASDAQの上場を廃止する必要がある。
そのため、ずっとJASDAQに居続けるということは珍しいことである。
しかし、先ほどの上場のデメリットや、上場費用の節約のため何十年もJASDAQに上場するという戦略を取っている企業もある。
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