経営ビジョンとは
経営ビジョンって何?
■経営ビジョンとは
経営ビジョンというと、どのようなイメージを持つだろうか。
社長や上司が掲げるおおよそ無茶であろう非現実的なものをイメージするだろうか。
それともきらきらと輝いた、希望に満ち溢れたものをイメージするだろうか。
きれいごとばかりの非現実的なビジョンなのだろうか。
経営ビジョンとは、経営理念のもと、自社の目指すべき将来の具値的な姿を社員や顧客、社会に示したものである。
経営理念が概念的なものであるのに対し、経営ビジョンは具体的な、目に見えるものである。
企業が成長していくには、経営理念、経営ビジョンを通して、スタンスを明確にしていくことが不可欠である。
■経営者側の視点と従業員の視点
経営者側から見た経営ビジョンとは、比較的長期の将来における自社のあるべきスフ型、ありたい姿である。
そのビジョンを現実のものにするため、経営者は従業員と一つになって経営を行っていく。
そのため、経営者は従業員を経営ビジョンに沿った方向に向かせる必要がある。
全員が同じ方向を向かないと、経営ビジョンの達成はない、と言われている。
従業員側から見ると、経営ビジョンというのは、会社の目指すべき方向であり、自分自身も目指すべきものである。
そのため自分自身がどのように働いていくかの指標になる。
会社にとっての到達すべき目標点=自分も到達すべき目標点となる。
そのためには経営ビジョンをしっかりと理解することから始まる。
要するに、経営者は経営ビジョンに基づいた経営をし、従業員もそれに基づいた行動をとらなければならない。
もし、従業員の中に経営ビジョンを理解、賛同できない人がいれば、それはお互いにとって損失になりかねないため、早期の対応が必要である。
■経営戦略と経営ビジョン
もし、「10年後に売上を3倍にする」という経営目標を打ち立てたとする。
これを達成するためには、まず自社の現状や、所属する業界の現状、ライバル企業の現状を分析する。
そのうえでどのような戦略を取るか、具体的にいつまでに何をするか、現状で抱えている課題や問題をどのように解決していくか、という部分が明確になってくる。
目標を達成するためのビジョンができてくるはずである。
このように、まずは何を目標にするかによって、現状はどうなっているか、を考えていくことにより、やるべきことが明確になってくる。
この明確になった状態が経営ビジョンであり、実際にそれを計画立てて実行していくと経営戦略となる。
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