民生委員とは

民生委員とは

民生委員って何?

■民生委員とは

民生委員というものをご存知でしょうか。
厚生労働省によると、『厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める方々であり、「児童委員」を兼ねている』と定義された非常勤の地方公務員のことです。
この委員たちは地域住民の身近な相談相手となり、支援を必要とする住民と行政や専門機関をつなぐパイプ役を務める、地域福祉をサポートする役割を持っています。
現在、全国に約20万人を越える委員が活動をしています。

■仕事

民生委員法第14条で規定された活動内容があります。
住民の生活状態を必要に応じ適切に把握しておくこと。
生活に関する相談に応じ、助言その他の援助を行うこと。
福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供、その他の援助を行うこと。
社会福祉事業者と密接に連携し、その事業又は活動を支援すること。
福祉事務所その他の関係行政機関の業務に協力すること。
その他、住民の福祉の増進を図るための活動を行うこと。
また、児童委員として児童の安全を守る必要もあり、登下校時の声かけや地域パトロールなども実施しています。
身分としては前述したように特別職の非常勤地方公務員です。
ボランティアとしての活動となるので報酬としての給与はありません。
ただし、交通費や通信費などの活動費は定額で支給されます。
任期も設定されており、3年間の活動が決められていますが、再任も可能となっています。
また、委員の活動は個人の私生活に立ち入るため、委員に活動上知り得た情報についてのは守秘義務が課せられています。
この守秘義務は委員を退任した後も課せられます。

■委員になるには

委員に選ばれる対象としていくつかの要件があります。
住民の方であること。
その地域の実情をよく知っていること。
福祉活動やボランティア活動などに理解と意があること。
上記の要件などを満たす人が委員に選ばれます。
また、委員になるまでの手順も段階的にあります。
まず自治会などによる推薦や公募による募集で候補者を決めます。
次に市町村には民生委員推薦会というものがあるのですが、その委員会が候補者の中からふさわしい人を都道府県知事へ推薦します。
さらにその都道府県知事は地方社会福祉審議会という団体の意見を踏まえながら、候補者を厚生労働大臣へ推薦をします。
最後に、厚生労働大臣が委員の委嘱を候補者に行い、晴れて委員へとなるのです。

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