肺気腫とは
肺気腫(はいきしゅ)って何?
■肺気腫とは?
肺気腫とは、肺を構成している肺胞壁という体内の組織が破壊される事により起こる症状です。
軽い症状としては軽度の息切れや咳や痰があります。
重い症状となると、激しい息切れや呼吸困難などを生じる場合もあります。
そして最悪の場合には、慢性呼吸不全の危険性も伴う病気です。
■肺気腫の原因は何?
肺気腫に掛かってしまう人はほぼ決まっており、95%は喫煙している人です。
ですからタバコ病などと呼ばれる事があります。
また煙を吸い込む事が原因となっており、受動喫煙による肺気腫の危険性もあります。
それ以外には、化学物質や大気汚染などから掛かるという可能性もあると言われ、近年ではアスベストもその原因とされています。
タバコの喫煙を始めた年齢が若ければ若いほどその危険性は高まり、また1日の本数が多ければ多いほど肺気腫のリスクは高まります。
現在はその喫煙率の関係上、中年以降の男性にその患者が多くなっていますが、その後の女性の喫煙者の増加と、本来男性より女性の方がかかりやすい病気という事もあり、今後女性患者の増加も懸念されています。
■肺気腫の主な症状は息切れです
肺気腫の症状は、その多くは息切れから始まります。
最初は階段や坂道など、日常生活においてはきつい運動を行った時にだけ現れます。
しかしこれが進行すると、普通に歩いているだけで息切れが起こる様になり、最終的にはただ会話をするだけのも息苦しさを感じる様になります。
その他の症状としては、咳や痰が起こる事があります。
この咳や痰は通常の風邪などの時より激しく、1日中続く事もあります。
こうした症状から、風邪だと思って市販の薬などを飲んでいてなかなか治らず、病院に行ったら風邪だったなどというケースで発覚する事も多くなっています。
■肺気腫の治療方法は?
肺気腫は、一度掛かってしまうと完全に治すという事は出来ません。
ですから、病気を治すというよりも、それ以上の進行を止めるという事が肝心です。
どういった発症経緯かによりますが、現状は喫煙によって発症しているケースがほとんどですので、その最も有効な治療方法は禁煙という事になります。
近年は禁煙外来なども出来、病院に通院する事により禁煙に保険が適用となりますから、これを機にタバコを辞めるケースも多くなっています。
それ以外では、規則正しい生活を行い、体力を付ける、または維持する事が重要です。
運動を行い体力が付けばいくらか呼吸も楽になりますから、有酸素運動なども症状の緩和にとっては有効と言えます。
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