OEM版とは

OEM版とは

OEM版って何?

■ソフトウェアの販売形態の1つ

OEM版とは正式な名称Original Equipment Manufacturinから各単語の頭文字をとり短縮したもので、OSやアプリケーションなど、ソフトウェアの販売形態の1つを表します。
ソフトウェアの販売形態にはパッケージ版とOEM版、そしてDSP版があり、それぞれでライセンス形態が異なります。

パッケージ版

ソフトウェア単品で販売される、いわゆる通常の形態です。
他の販売形態と比較すると価格は高めに設定されていますが、購入したソフトウェアを使用するパソコンを、自由に変更することができます。
例えば、新しくパソコンを購入した際に、新しいパソコンにソフトウェアをインストールし直して使用することができます。
パッケージ版には新規インストール用の通常版と、旧バージョンのソフトウェアからのバージョンアップを目的としたアップグレード版とがあり、アップグレード版の方が価格は安くなっています。

OEM版

OEM版は、既にパソコンにソフトウェアがインストールされた状態になっていて、ハードウェアと一緒に販売される形態です。
このOEM版では、新しいパソコンへソフトウェアだけを移して使用することは認められていません。
その代わりに、パッケージ版と比較して価格は安く設定されています。

DSP版

DSP版は、PCのパーツと一緒に販売される形態です。
対象となるパーツは、CPUやメインメモリ、拡張カードや各種ディスクドライブなどさまざまです。
DSP版のソフトウェアは一緒に購入したパーツが組み込まれ、正常に動作しているパソコン上での利用が義務付けられます。
そのため、新しいパソコンを購入した場合、新しい環境でソフトウェアを利用することはできますが、その場合にはソフトウェアと一緒に購入したパーツも新しいパソコンへ移動させる必要があります。

■OEM版の転売

OEM版として販売されているソフトウェアは、販売時にインストールされているハードウェアから移動して利用することは認められていません。
しかし、そのライセンスに違反する形で、OEM版のソフトウェアが転売されることがあります。
例えば、OEM版のOfficeが含まれるパソコンを購入し、その中からOEM版のOfficeのインストールディスクだけを抜き取ります。
そして、そのパソコンをOfficeのみ欠品の新品同様の品として、購入時よりやや低い価格でオークションサイトなどで再販します。
そして、抜き取ったOfficeをパッケージ版よりも値段を低めに設定して販売します。
その結果、Office以外のパソコン一式とOfficeの売上の合計がもともとの購入額を上回り、利益を得ることができます。
当然、この手口はOEMとしてのライセンス規約から逸脱している不正行為に当たるため、取り締まりの対象となります。

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