ハスカップとは
ハスカップって何?
ハスカップとは
「ハスカップ」とはスイカズラ科に属する植物で、主に北海道苫小牧(とまこまい)市の勇払原野(ゆうふつげんや)に自生します。シベリア原産で、渡り鳥によって種が運ばれて伝来したと言われています。
初夏に白い花を咲かせた後、青紫色の実をつけます。
この実が食用となり、お菓子、ジャム、果実酒などに加工して利用されています。
「ハスカップ」という名前は、アイヌ語で“枝にたくさんなるもの”を意味する“ハシカプ”に由来します。
和名は“黒実鶯神楽(クロミノウグイスカグラ)”と言いますが、自生地で有名な苫小牧市では、“ゆのみ”という愛称でも呼ばれています。
ハスカップの実
ハスカップの実には、鉄分、カルシウム、ビタミン、アントシアニンなどが豊富に含まれています。
味は酸味が強く、ブルーベリーに似ていますが、アントシアニンの含有量は、ハスカップの方が数倍あるとされています。
アントシアニンには、強い抗酸化作用があります。抗酸化作用には活性酸素を抑える働きがあり、老化防止、血圧抑制、肝機能向上などの効果が期待されます。また、アントシアニンは目に良いとされています。
アイヌの人々は古来から、ハスカップの実を“不老長寿の薬”として珍重してきました。最近でも、その特徴から機能性食品として注目を浴びています。
ハスカップの実は、他の果実と比べると実が柔らかくて潰れやすく、生での保存が極めて難しいことから、ほとんどがジャムやお菓子などの加工品として流通しています。
収穫時期は3週間ほどと短く、実がデリケートなため手作業で摘み取る必要があり、生産量も限られてしまいます。
したがって生食用のハスカップは流通量が少なく、とても貴重です。
ハスカップが“幻の果実”と呼ばれる由縁がここにあります。
ハスカップの利用方法
ハスカップは生食の他、冷凍したものをそのまま食べたり、ヨーグルトに混ぜても美味しく食べられます。
加工する場合は、砂糖などを加えてジャム、シロップ、ジュースなどにしたり、焼酎などに漬けて果実酒にしたりします。
また、塩漬けにしておにぎりの具などにするという食べ方もあり、様々な利用方法があります。
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